ホームには沢山の人がひっきりなしに通っていて、フクロウが入っているカゴも、ここでは珍しくもなんともない。
ルイ達は空いているコンパートメントを見つけ、一緒にルイのトランクやらを乗せた。
少々弾力のある座席に座り、ルイは窓から身を乗り出して周りを眺めた。
親との別れの挨拶をする者、何やら喧嘩をしている者…
「……」
『親』というフレーズを頭に思い浮かべてしまい、ルイは少し顔を曇らせた。
「…どうした??気分でも悪いのか??」
シリウスが、急に元気のなくなったルイを見て、心配そうに顔を覗きこんできた。
何でもないよ、と慌てて笑顔を取り繕うが、少し失敗した、何ともいえない笑顔になってしまった。シリウスは怪訝な顔でこっちを見ていたが、ルイは眠いので一眠りする、と言い出すと、やっと疑うのを止めてくれた。
親なんて…忘れよう。
今の自分には…兄しか居ないのだ。
耳を塞ぎたくなるほどの汽笛の音が、ホーム上に鳴り響く。
その音を聞きながら、
目が覚めたその時にはホグワーツに到着していることを願いながら、
ルイは浅い眠りへと入って行った。
TO BE COUNTINUE...
後書き
ルイさん…気ィ弱いんだか強いんだか分からんですね…(-"-)
シリウスさんが黒く…でもやっぱ変態チック☆(死ね)
この話まだまだ続きます。ルイ様、宜しくお願いしますー!!
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