「──ッ!!!」
混濁した意識の中、彼の灰色だけが見えた。
「ルイ…!?
ルイか、お前!!?」
「…シ、リウス…??」
鉛の様に重くなった手を差し伸べれば、熱い彼の手が確りと握り返してくれる。
脂汗がうっすらと浮かんでいる所為か、暖かくする為のセーターがじっとりして気持ち悪かった。
雪はいつしか止んでいて、彼の漆黒からぱらぱらと落ちて来るのが綺麗だった。
「──…やっと、見つけた。」
彼女、だ。
私をずっと支えてくれていた。
私の痛みを受けてくれていた。
優しくて、悲しくて、強くて。
たった一人ぽっちの、女の子。
「…あの子は、だれ?」
答えてくれる声は聞こえないまま、
天使か悪魔は痛みに飢えていた。
世界を感じさせてくれる人の痛みを、
彼女は静かに拒絶した。
TO BE COUNTINUE...
後書き…
もう何も言い残す事は無い。
だってクリスマス編が終わったんだから!!
次回予告?後編予告?
「何じゃこりゃあああああああああああ」
「Y田U作!?」 「おめでとうムーニー!!お父さんは嬉しい!!」
「だ、誰がおと…!!」
「リリー・エヴァンスって娘なんだけど…」
「うん!!…え?」
「悪いけど、彼女ばっかりは譲れないんだ。
他をあたってくれない??」
「んー…じゃあ、」
「勿論、ルイも無し!!」
「私は、リーマスと一緒に居たいよ…」
「──…うん…」
「リーマス!!」
「ちッ…待てってオイ!!」
「ピーター。
…お願いが、あるの。」
続きます!!
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