happy days | ナノ


□happy days 53
372/497







「──ッ!!!」

混濁した意識の中、彼の灰色だけが見えた。

「ルイ…!?
ルイか、お前!!?」
「…シ、リウス…??」

鉛の様に重くなった手を差し伸べれば、熱い彼の手が確りと握り返してくれる。
脂汗がうっすらと浮かんでいる所為か、暖かくする為のセーターがじっとりして気持ち悪かった。
雪はいつしか止んでいて、彼の漆黒からぱらぱらと落ちて来るのが綺麗だった。



「──…やっと、見つけた。」



彼女、だ。
私をずっと支えてくれていた。
私の痛みを受けてくれていた。
優しくて、悲しくて、強くて。






たった一人ぽっちの、女の子。






「…あの子は、だれ?」






答えてくれる声は聞こえないまま、
天使か悪魔は痛みに飢えていた。
世界を感じさせてくれる人の痛みを、
彼女は静かに拒絶した。



TO BE COUNTINUE...

後書き…
もう何も言い残す事は無い。
だってクリスマス編が終わったんだから!!























次回予告?後編予告?





「何じゃこりゃあああああああああああ」

「Y田U作!?」




「おめでとうムーニー!!お父さんは嬉しい!!」

「だ、誰がおと…!!」




「リリー・エヴァンスって娘なんだけど…」

「うん!!…え?」




「悪いけど、彼女ばっかりは譲れないんだ。
他をあたってくれない??」

「んー…じゃあ、」

「勿論、ルイも無し!!」




「私は、リーマスと一緒に居たいよ…」

「──…うん…」




「リーマス!!」

「ちッ…待てってオイ!!」




「ピーター。
…お願いが、あるの。」














続きます!!




[次へ#]
[*前へ]



[戻る]
[TOPへ]
bkm





×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -