朔:今日は、何の日か、覚えていますか? M:うん。DOLLと初デートの日でしょ? 小さいMAKUBEXは、DOLLとの初デートの準備をしていた。 さくらの手を借りながらも、準備をする。 朔:そうです。 M:じゃ行って来るね。 小さいMAKUBEXは、小さな靴を履き、さっそうと出掛けて行った。 朔:いってらっしゃい〜。……さて、私も行きますか。 朔羅は、家の中に戻り身支度を始めた。 ここで、MAKUBEXが小さくなってしまった、訳を、お話しましょうか。 あれは、ある日の夕食の事である―…‥ 朔:皆さん、夕食が出来ましたよ〜。 『は〜い!』 朔:…それでは、いただきましょうか? 『いただきま〜す!!』 みんなは、食事を取り始めた。 朔:あら?MAKUBEXは? いつもなら、みんなと食事しに下りて来るはずなのに、今日は下りてこなかった。 笑:あ!ほんまや。何してんやろ、MAKUBEXはん? 鏡:手が離せないんじゃないかな?僕が、呼んでこようか? 朔:お願いします。 鏡:はいは〜い。 鏡は、MAKUBEXのコンピュータルームを、除いて見た。 鏡:MAKUBEX〜。…あ!居たいた。‥MAKUBEX、夕食だよ〜。 M:……… 眠っているMAKUBEXを揺さぶるが、なかなか起きない。 鏡:…そうだ!改良したこの薬を飲ませないと…… 鏡が、MAKUBEXに飲ませようとしているのは、以前赤屍が飲んだ薬である。 今度の薬は、少し改良されているみたいだ。 鏡:悪いのは、起きなかったMAKUBEX何だからね。恨まないでよ。 そう言って、下に下りていった。 下りて行くと、みんなは、まだ食事を取っていた。 朔:あ!‥MAKUBEXは? 鏡:寝てたよ。疲れているみたいだったから、起こさなかった。 朔:そうですか。ありがとうございます。 その時は、それですんだ。 だが、次の日… MAKUBEXは、朝早く目を覚ました。 M:……ん〜、ふぁ〜。よく寝た〜。 朔:おはようござい! M:ん?どうしたの、朔羅? 朔羅が、何に驚いたのか。 MAKUBEXには、分からなかったみたいだ。 朔:どうしたんですか?その体? M:体?……何だこれは!! これで、MAKUBEXが小さくなってしまった訳が、分かりましたね。 それでは、話を戻します。 DOLLの家―…… MAKUBEXが、小さい体になっていると知らずに、初デートに着て行く服を決めていたDOLL。 『どれにしようかな〜?』 ピンポ〜〜ン♪ 『‥はっ、は〜い!(MAKUBEXかな?)』 DOLLは、玄関に向かいドアを開けた。 すると、そこに立って居たのは、小さな男の子だった。 『…君どこの子?お母さんは?』 M:僕だよ!MAKUBEXだよ!! 『へぇ〜、マクベスって言うの♪お姉ちゃんの大好きな人の名前と一緒だね♪』 小さい男の子と同じ目線で話そうとしたのか、DOLLはしゃがんで、笑いかける。 M:信じてくれないのか‥じゃ、コレで信じてくれる? 『?‥』 小さなMAKUBEXは、首に下げていたロケットを小さな手にのせてロケットの蓋が開いた。 中に入っていたのは、DOLLの写真だった。 これは、去年のクリスマスの時、DOLLがMAKUBEXにあげた物だった。 『…MAKU‥BEX?』 M:うん。 『ええ―――!?何で、体が小さくなってるの――?!』 DOLLの大きな声に、無意識に耳を塞いだMAKUBEX。 DOLLは、まだパニック状態のままだ。 『ちょっ‥ちょっと待って!なんで、小さくなってんの?MAKUBEX。』 M:僕もどうなったのか、知りたいよ。それより、早く行こう?僕らの初デートをしに♪ 小さい割に、どこか紳士的な所があった。 DOLLは、少し顔が赤くなっていた。 M:小さいからって、油断は対敵だよ♪DOLLVv 『…着替えてくるから、ちょっと待ってて‥//』 M:うん。 そう言って、中に戻って着替えに行ったDOLL。 MAKUBEXは、玄関の近くで腰を下ろす。 朔:…あぁ〜、MAKUBEX。…… こっそり、MAKUBEXの後を追ってきた、さくら。 電柱の影から、二人のやり取りを見ていた。 朔:MAKUBEX…私は‥ 一人、考え込むさくらだった。 ところ変わり、遊園地へー…… MAKUBEXとDOLLは、手を繋ぎながら遊園地の中に入る。 もちろん、朔羅も中に入る。 M:初デート、遊園地でよかった? MAKUBEXは、歩きながらDOLLに聞いている。 『うん!MAKUBEXとなら、何処でもいいよ♪』 M://じゃ、何乗る? 朔:コーヒ-カップvV DOLL・MA:?!朔羅(さん)!! 背後からの発言に、二人は振り返る。 そこに居たのは、朔羅だった。 M:朔羅、何でここに?ってか、何で居るの? さっきまで、いい雰囲気だったのにて、顔で言っているMAKUBEX。 朔:…MAKUBEX、初デートのところ申し訳ありませんが‥私も、一緒に居てもいいですか? M:なんで? 朔:一人だと怖いんですもの。 『MAKUBEX、私はかまはないよ。』 M:…DOLLが言うなら‥ 朔:MAKUBEX、ありがとうございます!DOLLさんも、ありがとう。 『いいって。じゃ、コーヒ-カップに乗りに行こうvV』 朔:はい!vV 『ほら、MAKUBEX行こう!』 M:うん… M:…DOLL、楽しい? 『うん。楽しいよ。』 M:……僕より朔羅と居る方が、楽しい? 『え?』 MAKUBEXはいきなり真面目な言葉を言ってDOLLは、少し驚いて居た。 ♪〜〜♪〜♪〜 すると、DOLLのバックの中から携帯の着信音が聞こえて来た。 M:出ないの? 『あっ!今、出る。』 バックの中から、携帯を取り出して、中を開いて見る。 画面には、朔羅からのメールだった。 『……(朔羅?トイレからメールしているのかな?)』 ―――――――――――――― To 朔羅 Sud ごめんねυ ―――――――――――――― 私、先に帰ります。 MAKUBEXが、私に嫉妬しているみたいなので☆ DOLLちゃん。 後は、頑張ってね!! ―――――――――――――― M:誰から? 『朔羅から、先帰るね。だって‥』 M:そう。 『うん…』 会話が、途切れてしまい沈黙が、漂っていた。 『…ねぇ、MAKUBEX。』 M:何、DOLL。 『………MAKUBEX‥ごめん。朔羅と遊んでばっかりいて…』 M:…… 『…本当に、ごめん!!』 M:…もう、いいよ。 『え!?』 M:キスして。そうしたら、さっきまでの事は、帳消しにしてあげるよvV MAKUBEXの背中に悪魔の羽が見えた気がした。 が、DOLLは、驚きと恥ずかしさで、そんな物が見えていなかったようだ。 顔を真っ赤にさせながら、MAKUBEXに小声で聞き直す。 『キス…ここで?//』 M:うん♪ 『わ‥分かった…//』 DOLLは、MAKUBEXの方を向いてMAKUBEXにキスをする。 すると、元の体に戻ったのです。 M:体が戻った。 『キスで戻るとか、どんだけよ!//』 M:ま、いいんじゃない?今日は、とんだ邪魔者が居て、楽しく無かったけど‥今は、凄く嬉しいし楽しいよ♪ 『ん〜…//』 M:そんな顔しないでよ。今度は、二人きりになれる場所を探して置くよ。その時は、覚悟して来てよ、DOLLvV 『………ぅん//』 M:(後で、朔羅から聞き出さないとなぁ〜。) END―…… 2007.8.24 |