今日は休日。
労働に疲れた人々の為に作られた日。
休日を朝から満喫したDOLLと赤屍。
すると、赤屍がこんな質問をDOLLにした。


赤:DOLLさん♪今日は何の日か、お分かりですか?


と、問い掛けて来た。
ソファーでブランド物の雑誌を見ながらくつろいでいたDOLLは、隣にいた赤屍にその雑誌を取り上げられた。
なぜか、少しご機嫌斜めの赤屍さん。


『え?今日は、勤労感謝の日ですよね。労働に疲れた人達の為の。』

赤:はい。でも、他にもあると思うのですが♪


真面目に赤屍の問い掛けに答えたDOLLなのだが、この日には他にも大事な事があるような言い方でDOLLにまた質問を返す。
そんな返事を返されたDOLLは少し驚いて、「えっ?他にもありましたっけ?」と、首を傾げながら質問の答えを探す。


赤:はい。とっても大切な事です♪


赤屍の問いに頭をフル回転させながら考えていると、ある物が頭を横切って行った。


『大切な…大切な事……あっ!赤屍さんの誕生日!!』

赤:大正解です♪
ようやく赤屍の質問の答えが見つかったDOLL。
答えられたのはいいが、誕生日プレゼントもケーキも何も買っていなかった。
ケーキ屋はもう閉店しているし、やっているとしたらコンビニに売っている二つ入ったショートケーキぐらいしかなかった。


『すっ、すみません!!赤屍さん、仕事が忙しくて赤屍さんの誕生日、すかり忘れていました。本当にすみませんでした!!』


ソファーから立ち上がり、赤屍の方を向き深々と頭を下げ、反省する。
DOLL"当の赤屍さんも早めに言ってくれればよかったのに…"と、心の何処かでそう思っていただった。


赤:では、私の誕生日を忘れていた罰としてDOLLさんには私のケーキとなってもらいますよ。

『ケ…ケーキですか?!』

赤:はいVv


DOLLは、恥じらいながらも赤屍のケーキになることを決意した。
そして、上着の前ボタンを一個ずつ開けて三つ目のボタンを開け終わり、上着を両肩が出るくらいまでズラした。


『分かりました。…ちゃんと美味しく味はいながら頂いて下さいね。//』

赤:はい♪


赤屍とDOLLは、11月23日が過ぎても赤屍の誕生日を二人で精一杯、祝い続けた。

勤労感謝の日以外にも愛する恋人の誕生日の事を忘れてはいけませんよ。
もしかしたら、次はあなたが、ケーキにされるかも‥


END―……
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