M:ちょっといいかな?


声を掛けて来たのは、無限城の新生ボルツ・リーダーのMAKUBEXだった。


『何、MAKUBEX?』


飲み掛けのジュースをテーブルの置きMAKUBEXの顔を覗き込むとMAKUBEXは、辺りを見渡した。


M:ここじゃ、静かに話せそうにないから別の場所で話そうか。

『じゃ、私の部屋で話しましょう。』

M:有難う、DOLL。


二人は、リビングを出て明かりの灯った廊下を歩いていると、ある一室へと辿り着き中へと入っていった。
綺麗に整理された部屋の中は、女性らしい小物やぬいぐるみ、思い出の写真などが沢山飾られていた。


『それで、私に何か用なのMAKUBEX?』

M:DOLLにプレゼントを上げようと思ってね//

『プレゼント?』


頬を染め恥じらいながらベットに座るDOLLを見つめるMAKUBEX。
余りにも可愛かったのかDOLLは、MAKUBEXの腕を引っ張り自分の間に挟み抱きしめた。


M:ちょっ、ちょっとDOLL真剣に聞いてよ!//

『MAKUBEXがあん顔するからついね♪』

 
"テヘッ"と下を出し、自らの頭を拳で軽く叩いた。
だが、MAKUBEXを離そうとはしなかった。


M:…//プレゼントの話ししてもいい。

『いいよ。ただし、このままでね♪』


そう言うと、MAKUBEXを更に強く抱きしめた。


M:‥DOLLは、僕の事…好き?

『そりゃ〜、好きだよvV弟みたいで可愛いし、守ってあげたいとか思ちゃうくらい。』

M:そう言う意味じゃなくて‥僕を心から愛しているかって聞いているんだよ。

『‥MAKUBEX…?……勿論、好きだよ。弟じゃなく一人の男性として‥ちゃんと見ていたよ。』


MAKUBEXが何を聞きたいのか始めから知っていたよ。
でも、もし違っていたらと言うと不安で一杯だったの。
私は、「弟みたいで可愛い」とか「私が守ってあげる」なんて言っていたけど本当は、MAKUBEXが私の事守ってくれたらって‥ちょっと、期待なんかしちゃったりして♪
でも、今日ここでMAKUBEXの気持ちを知ることが出来て本当に良かった。

M:…クリスマスプレゼントは、僕でもいいかな?//DOLLの理想の男には程遠いけど‥いつかかなっ―…


理想何てただの理想でどうでもいい事。
私は、MAKUBEXの気持ちが聞けただけで嬉しい。
MAKUBEX‥私は、そのままの貴方が好きだよ…

 
M:DOLL‥?


MAKUBEXが肩に顔を埋めているDOLLの方を向くといきなり顔を上げMAKUBEXの唇に"ソッ"と、口付けをした。


『これからも、私だけと可愛い彼氏でいてね。』

M:可愛いだけじゃなく格好良いもだよ。それから、DOLLの旦那様になる男。


今までにない幸せのプレゼントが私の元に届きましたよ
サンタさん
雪降る中
真っ赤な服を纏い トナカイ達が走るたびに
聞こえる鈴の音
貴方が背負って持ってくる大きな袋には
幸せの箱でいっぱいですよね


END―……
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