静かな夜… 年に一度のクリスマスがやってきた。 外国の神様を祈り称える日‥日本人は称えることなど忘れ、騒ぎ明かす。 都会では、今までにないくらい街を明るく輝いていた。 光る球体状の物や小さな小物をツリーに沢山飾られたり、ガラス窓には、綺麗な模様を特殊なスプレーで描がいたりして街一体クリスマスマ一色に変わっていった。 そんな都会から少し離れた、とある一角の家で何やら楽しげな声が聞こえてきた。 「Merry〜Christmas!!」 パン!!パン!! 爆発音にも似た音が部屋中に響くと火薬の匂いが漂う。 そして、一夜限りのクリスマスパーティーが開催された。 へ:みんな〜、今日は朝まで楽しむわよ〜!! 「おぉ――!!」 ヘブンの掛け声と共に紙コップを大きく掲げ乾杯が始まる。 夏:DOLLさん、何飲みますか? 『ファンタのオレンジ、いいかな?』 テーブルの上に乗っていた黄色の液体ジュースを取り空っぽになった紙コップに夏実は、"ソ-"と注ぎ入れた。 お礼を言うとDOLLは、夏実の紙コップにも同じジュースを注ぎ込む。 すると、運び屋の工藤卑弥呼とMAKUBEXの助手の朔羅がDOLL達の元にやって来た。 卑:ねっ、何かして遊ばない?暇でしょうがないのよね。 『トランプがあるから、トランプで何かする?』 夏:はーい!大富豪がやりたいです。 ヘ:私も混ぜなさいよ! 夏実の肩に片腕を回しやってきたのは、仲介屋のヘブンだった。 卑:いいよ。人数は、多い方が面白いからね。 『じゃ、トランプ持って来るね。』 立ち上がり自分の部屋へと走ってトランプを取りに向かう。 それから、あれやこれと時間が過ぎて行き… へ:みんな〜!みんなのお待ちかね‥プレゼント交換よー☆ 自分の頬に人差し指を添え可愛く見せると今度は、頭よりも高く拳を掲げた。 へ:プレゼントを持ってここに円になってちょうだい。 ヘヴンから指示をもらい言われた通りに行動を始める。 プレゼントを持ちに行こうとした時、テーブルに頬杖している蛮とその隣でまったりとジュースや食べ物を食べている銀次の二人がいた。 銀次と目が合い気になったDOLLは、二人の元に行き話し掛ける。 『蛮、銀次くん。プレゼントは?』 蛮:持って来てねぇ〜よ。 銀:俺ら、お金無いから。 苦笑しながら頬を掻く銀次。 『そっか。』 卑:DOLL〜、早くしなよ〜。 『はっ、は〜い。じゃ、また後でね。』 銀:うん。 急いでプレゼントを持って皆が集まっている場所に向かう。 みんなが揃ったのを確認し へ:じゃ〜、音楽を流すわよ〜。銀ちゃんお願いね。 ヘブンにお願いされた銀次は、横にあった音楽用デッキのスタートボタンを押した。 ♪〜♪〜〜♪♪〜♪〜〜♪〜♪〜〜〜♪… 音楽が流れみんな一斉にプレゼントを隣の人に回し、曲が止まるとみんなそれぞれ喜んだり、怒ったりいろんな顔をしながらプレゼントに喜んでいた。 それから、色々な宴目が終わりみんな自由に飲み食いを続けた。 DOLLは、家に呼んだ人達の顔を見ながらジュースを飲んでいた。 すると、ある人物がDOLLの目の前に現れる。 誰か一人に絞り、その男性の元にジャンプして下さい。 続く―…… |