◆長編:第14章の後書き
2015/03/27 23:19

※後書きですのでネタバレを含みます。注意して閲覧お願いします。

再UPです。
本当に申し訳ありませんでした…;

テーマは…強いて言うならば『価値観の違い』『友だちとは?』ですかねぇ…
第15章への踏み台です((←

話がとても暗かったですね…そして連続で色々起こりすぎ!ってね。
カヤの心が休む間も無く怒涛の勢いで絶望に突き落とされた、と捉えて頂ければ^^;


カヤの過去編です。
ようやく彼がなぜ嘘が嫌いなのかを説明出来ました…。
長かった…。

端的に説明するなら、友だちに裏切られたからと、嘘を吐くことでしか守れなかった弱い自分がいたから、カヤは嘘が嫌いなのです。

カヤにとっての『友だち』という存在は、裏切られ、信用出来ない不安定な世界。
私自身もそう思っています。
すぐ声を掛けられる存在ではありますが、いざという時に頼れる存在か?といえば、否。
だから心を開けないし、怖い。
気を常に遣って休まることが無い。

それに比べて『仲間』とは。
心を開ける存在で繋がっていたい相手、と。
同じ目的に向かって試練を乗り越えてきた存在で。
だからカヤは素直になれた。頼ることができた。

でも、ヨヒラたちはカヤみたいに「友だち」とは何かと意味を考えていない。
誰だってイヤだと思いますよ?区別をつけていると言われれば。
カヤは話すのを躊躇します。
ここは本当に価値観の違いだと思いますよ。
でも、その価値観の違いを理解してくれれば、真の意味での「友だち(仲間)」になれる。
言わなければ分からない。伝わらない。
だから、言った。
そしてその返事を聞く前に…次の事件(モンスター襲撃)が起こってしまうのでした…。

8体目の巨大モンスター戦。
この巨大モンスターの正体は『カヤの母親の想い』。
だから、倒した後、思い出の象徴―メロディーを手に入れることが出来たのです。
とりあえず、これに関してはここまで。
次章で色々と明らかになります!

ただ、モンスターが母親だと気付いたカヤは…戦えませんよねぇ…。
モンスターの正体が母親だと分かっただけでもショックなのに。

自分の過去、モンスターの正体、これらによって不安定となったカヤのココロのチカラは以前引き起こした惨劇を再び起こしてしまいます。

テトラータを去るきっかけになったトラウマはカヤの精神をさらに突き落とします。

…だけど、以前とは違うことがあります。
ヨヒラたちは逃げなかった。
カヤのことを恐れなかった。
カヤは気がつきます。
みんなはずっと信じてくれたのに、自分はその信頼を裏切ったのだ、と。
みんなではなくて自分が先に(意図せず)裏切っていたのだ、と。
そこから生み出されるのは…自己否定。

トドメは父親からの本音。
カヤは気づいてしまいました。
父親は母親が死んだきっかけになった自分を憎んでいるのだ、と。
『愛憎』…という言葉があります。
愛することと憎むこと。
愛するのと同時に憎くも思う、と。

自ら壊してしまった繋がりに。
大好きな母親はなぜか敵として襲い掛かってくる。
味方だと思っていた父親には憎まれていた。
カヤの出した結論は「存在否定」生まれなきゃ良かった、と。
こうした事実によってカヤは絶望という渦に呑み込まれてしまったのです。

もう言葉が届かない場所へ行ってしまった。
見つからないように闇に隠れてしまった。
心を閉じてしまったカヤ。
ヨヒラたちはカヤの心をどうやって開くのでしょうか?
次回をお楽しみに!

ダンスシーンはおまけです(笑)
暗くなるまえに書きたかった(笑)

ということで、遅くなりまして申し訳ありませんでした;







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