あとがき


 『R』を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。これにて完結となります。


このお話について。

 結局みんな読みたいのは裏だ!と思い立ったのがきっかけでした。口寄せごっこが終わりアクセスが落ち着いてきて、それでも読みにきてほしいという欲求から裏を書くしかない!と思いました。
 そもそも裏長編というのがわたし自身好きなんですけど、だいたい主人公がビッチになるかキャラ崩壊しまくるかヤラなきゃ死ぬみたいなトンデモ設定を組み込まないとストーリーが進まず難しいなと思っていました。
 そんな時に思いついたのが、パラレルワールドという設定です。ラッキースケベ、思いつきエロ同人みたいな裏を長編に組み込むために、トンデモ設定しかないと考えました。明らかなキャラ崩壊は回避しつつ、それでもありえない展開でも安心して書くことができました。だってパラレルワールドなんですもの!と言い訳しながら。

 書きたいなーと思っていたシチュエーションは
・担当上忍カカシと下忍の色修行
・シカマルと影首縛りの術
・ネジと体術修行
です。他はストーリーを進めるためや厚みを持たせるための裏でした。サスケとかは特にそうです。サスケは犠牲になったのだ……。

 このストーリーのパラレルワールドの設定についてはそこまで深く考えていないので、多少辻褄が合わなくても目を瞑っていただけると助かります。
 ちなみに、日付や体感の辻褄が合わなくなるので、主人公がRに行っている間はパラレルワールドの主人公がOでそれっぽい1日を過ごしているという設定です。


タイトルについて。

 『R』というタイトルは、裏連載を始めようと思った時からなんとなく決めていました。書きたい裏シチュエーションを消化するための長編だったので、凝った名前じゃなくていいと思ってR18のRからです。
 後づけでReverseのRという意味合いもできました。話ごとのOとRは主人公がどちらの世界にいるかを表したものです。勘の良い方は後半でわかったのではないでしょうか。読みながら、どういう意味だろう?と楽しく考えていただけていたら嬉しいです。


主人公について。

 明るくてそこそこ常識的でかなり普通な子に仕上がり気に入っています。
 裏連載でも、多くの人とシてしまっても、ビッチすぎるのは少し主人公としての魅力が減ってしまいそうで避けたいと思っていました。とんでもない世界にずるずる巻き込まれてしまったいたって普通の感性の女の子、として書き上げたつもりです。
 第7班の女の子なので、サクラ、サスケ、ナルトと並んで見栄えが良くなるよう、主人公のイメージカラーはグリーンです。


サスケについて。

 主人公のことは唯一対等と認め好感を持っていた女子と認識していました。思春期真っ盛りで、女子の中でかなりマシと思っていた子に女体を差し出されて病みつきになってしまった被害者です。主人公へは恋ではなく執着です。あとサンドバッグ。
 再会をさらっと流してしまいましたが、お互い特別な感情は特にありませんでした。「そういやアイツといろいろシてたな」くらいの認識です。この時点のサスケにとってはナルトとイタチしか特別な人はいないと思っています。


ネジについて。

 わたしが好きだから出しただけです。パラレルワールドじゃないとこんな扱いができないので消化できて良かったです。
 アニメだと特にですが、柔拳は内臓への攻撃が主なのでバンバン乳を触っています。巨乳の人に対してどうするんだろ……とハラハラしていた気持ちがこの裏へと繋がりました。カブト対綱手戦でも、巨乳だからチャクラメスが届かないという話がありましたしね。
 ヒナタの乳にネジの手が食込むというのは結構ありましたが(制作会社のブログか何かでも掘られてた)、本人はROAD TO NINJA(性格が真逆になる世界)でエロくなっていたのでたぶんネジは性欲とは逆側にいるんだという認識です(そんなところも大好き)。


シカマルについて。

 この話のキーパーソンはカカシなのですが、次いで大事なのがシカマルです。
 物語が大きく進んだのはシカマルがいた潜入任務ですし、Oで初めてシてしまったのはシカマルです(サイの誘惑には勝てたのに)。また、やっとこの世界の呪縛から抜け出せた、と思わせてシカマルだけはOで巻き込まれて主人公との関係をズルズル引きずっているので(そりゃそう)主人公はリセット失敗となりました。
 シカマルはもともと主人公が好きでした。Oで勢いでシてしまい順番を間違えたと後から告白しようとしていましたが、主人公からシカマルへの好意が感じられなかったため(もっというとカカシに実らない恋心を抱いているのでは?と思ったため)、もういいやとセフレに甘んじる覚悟をしました。Oのシカマルは普通に誠実でちょっとかわいそうないいヤツです。


カカシについて。

 担当上忍が下忍の色の適性を見極めて純潔を奪うというのがRではたまにあることとしています。そうでなければさすがに気持ち悪い大人すぎるので。それでもサクラやいのやヒナタは適正がそもそもないので色の修行はどっちにしたってやっていないという設定です。
 カカシは主人公をかなり気に入っていて大事にしています。そして主人公も同じです。年の離れた上司と部下だし、とお互い思っていて「好き!」となる前に気持ちに蓋をしています。お互いストイックで飄々としているので恋愛には至りませんでした。主人公がOとRを行き来せず、第四次忍界大戦が終わったらくっついてたかもしれません。と、わたしは思っています。
 基本的には礼儀正しい主人公が、身体の関係も経てだんだんカカシに遠慮がなくなり懐いてリラックスしてる感じと、カカシが少しずつ主人公へ独占欲を出している感じ、伝わったでしょうか?伝わってたらいいなと思います。


最後に。

 不純な動機で始めた『R』ですが、書いていて楽しく需要とかどうでもいいやと最終的には好き勝手書けました。そんな話を面白いと思ってくれていたらこんなに嬉しいことはありません。どの連載を締めるときも、終わり方はこれでいいのか……?とかなり葛藤するのですが、今回は特に強く思いました。もっといいアイディアが出たら加筆修正したいです。


 ここまで読んでいただきありがとうございました。コメントや拍手をいただけて、大変励みになりました。次回作にご期待ください。





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