回想―ある晴れた日のこと―(涼・キョン長?)
微笑む彼女の夢を、何度も何度も見た。
その微笑をぶち壊して、俺は今、この世界を生きている。
もちろん後悔はしていない。けれど、未練はある。
別れを告げたときの、涙を湛え、悲しげな表情を見せた彼女。
もし彼女と共に歩むことを選んでいたら、俺の人生は今と全く違ったものだったのだろう。
そしてそれこそが、彼女の「望み」だった。
その「望み」を握り潰した俺を、彼女は恨んでいるだろうか。
それとも、またあの時みたいに微笑んでくれるのだろうか。
もう会えなくなった今となっては、確認する余地など残っていない。
それでも万が一、彼女と再会する時が来るとしたら。
可能なら、笑顔で出会って、笑顔で共に過ごして、笑顔で別れたい。
少し、というかかなり虫が良過ぎる話だが。
だが恐らく、彼女と再会することはないだろう。何故かって?
彼女と再会するということは、目の前のコイツを失うことになるからだ。
「………………」
俺は目の前に座り、無言で読書に耽る小さな文芸少女を見つめる。
かけがえのない、大切な存在が消失する。
そんなことは、俺がさせない。
どんなことがあっても、絶対に。
――Fin
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後書きに変えて
二次創作(?)一発目。一応憂鬱ネタです←
かなり似非が入ってる上にカップリングもクソもないような正真正銘の駄文と化しましたスミマセンorz
こんな感じですが、ちょくちょく二次創作をやっていこうと思いますハイ^^;
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