死さえも手中に収めたい/宿儺

ふとした時に零れ落ちる。深い意味などない。瞬間的逃避。それをまさか拾われるとは思わなかった。「死にたいなあ」途端ぐるりと回る視界。目に映るのはまるで地獄。動物の骨らしきものが積み重ねられた山の頂上、この領域の主が此方を射抜かんとばかりに見ている。「俺が殺してやろうか」勝手に死に逝くくらいならば、と。
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