渡せなかった手紙 61〜70
奪われた

全てのものを

取り戻す

その為に

少女はここに立ち上がる…



人に言えないような
恋をしているわけじゃないけれど



ズキズキと
痛むココロを無視して

私は更に
笑顔を作った…



どんなに近くにいても
何度身体を重ねても


ひとつになれない


ふたりのココロ



好きでした。






過去形で言えるほど
          強くもなくて…



無意識の中

今も変わらず求めているのは


    君の姿



誰でもいい

この退屈な日常から

どうか

私を連れ去って―――…



もしも

私の背に
翼があるのだろすれば

私はどこに
飛んで行くのだろうか―――…?

(コタエはきっと、君の元―――…)



好き という気持ちだけでは





どうすることもできないことは
たくさんあって―――…



消え入りそうな声で

呟いた想いは

やっぱり

君に

届くことはなくて―――…




61〜70!
2010.12.24

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