渡せなかった手紙 51〜60
少なくとも

私には

この瞬間が

救いの全てだった…



どんなに醜くてもいいよ

どんなに穢れていてもいい

隣に居られる為ならば

僕は

どうなったって、構わない…



  グ ラ
     グ ラ と

不安定に揺れる

そのココロは

触れたらすぐに

砕けてしまいそうで

酷く、美しかった…



自分すら
好きになれない私が

他人に好かれる資格など
あるのだろうか…


(答えはね、ある筈がない、が正解だよ?)



流れ星に

願い事を唱えたって

叶わないことくらい

知っているけれど…

(だって、それぐらいで叶う望みなど、持った覚えはない。)



もしもう一度
君に逢えるというのなら

例え
この身体が朽ち滅びたとしても

僕は―――…



伸ばされた


その腕を


今はまだ


失うわけにはいかないんだ



痛みなんて


   一瞬で


          君への想いは


    きっと永遠



私の小さな声でも
呟きでも

ちゃんと覚えていてくれて
悩んでくれる

君が好き



きっと

この先もきっと

この痛みが退くことは

ないのだろう…




51〜60!
2010.12.10

Back
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -