渡せなかった手紙 41〜50
他人(ひと)が信じられなくなったら

終わりだと言うけれど

自分すら

信じることの出来なくなった私は


もう
   駄目ですか────…?



おびただしい量の赤に







相応しい
終幕(フィナーレ)を────…



西の地に沈む
 太陽の紅(アカ)よりも
      緋(アカ)く

全身を駆け巡る
 血液の赤よりも
       鮮やかに

世界中の全ては
 余すことなく
  緋(アカ)く染まってくれれば…



その瞬間
私は世界で一番
許されることのない存在となり

あの日は
私の中で最も
忘れることの出来ないものとなった…



進んだ先に待っていたものは

喜びでも希望でもなく

ただ

逃れようのない

悲しみと絶望だけだった…



Don't forget!

The July **

and

my name...



頭では
笑わなければならないと

そう
判っているのに

心は
そうはいかなかった…



信じたいけれど
裏切られるのが怖くて

私はまだ

自由の翼を持たぬ
籠の鳥…



小さなことでも
幸せだと思える自分と


退屈な日常を
壊したいと思う自分と

ふたつの私が
ひとつのココロを支配する…



一緒に居ることが
当たり前になってほしくない

だって
それだと

失ったときにとても
とても 怖いから…




41〜50!
2010.12.01

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