誰でもよかったわけじゃなく
君に愛して欲しかった────…
必要としてくれるだけで
嬉しくて
君の想いも
優しさも
全ては
本物でないと知りながら
それでも
拒むことなど出来なかった…
護りたいものはあるかい…?
────…O.K.
ならば
剣を右手に取り
左手には盾を構えるんだ
そう…
護るべきものに
相応しい自分になる為に────…
ごめんね…?
私には
他の誰かの幸せを願(うた)える程
強くもないの...
見上げた空に
いつもの月はなかった────…
今を生きる価値が
私にはなかったの…
雨が
僕の姿を隠し
消してくれればいいと
少し思った…
空が
僕の為に涙を流すのなら
僕は
君の為に涙を流そう
そうして君は
僕の為に微笑(わら)って欲しい…
何もかも消してしまいたい
何もかも消えてしまえばいい
真っ白に
何も残ってはいけない
何も残してはいけない
私という存在の全てを
認めてはならない…
君がいない明日に
どれだけの価値があるのだろうか…