渡せなかった手紙 31〜40
誰でもよかったわけじゃなく








君に愛して欲しかった────…



必要としてくれるだけで
嬉しくて

君の想いも
優しさも

全ては
本物でないと知りながら

それでも
拒むことなど出来なかった…



護りたいものはあるかい…?


────…O.K.


ならば
剣を右手に取り
左手には盾を構えるんだ


そう…
護るべきものに
相応しい自分になる為に────…



ごめんね…?

私には

他の誰かの幸せを願(うた)える程

強くもないの...




   見上げた空に

いつもの月はなかった────…



今を生きる価値が

           私にはなかったの…



雨が
僕の姿を隠し
消してくれればいいと

少し思った…



空が
僕の為に涙を流すのなら

僕は
君の為に涙を流そう


そうして君は
僕の為に微笑(わら)って欲しい…



何もかも消してしまいたい



   何もかも消えてしまえばいい


      真っ白に


何も残ってはいけない


   何も残してはいけない


   私という存在の全てを 
     認めてはならない…




君がいない明日に







  どれだけの価値があるのだろうか…



31〜40!
2010.12.01

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