渡せなかった手紙 01〜10
私が

私であることなんて

私だけが知ってればいい…



世界がただ

静かに音を立てて

崩れていくのを聞いた…



好きだなんて嘘

聞くくらいなら

死んだ方がマシよ────…



強張る顔と上擦る声

全て隠す私に

君はどれだけ気づいているのだろうか…



運命と言う名の
星の下に生まれ

永遠と言う名の
夢を見る

これは
そんな一人の少女の物語…



時は静かに流れ

僕等は再び岐路に立った

示された道はふたつ

さぁ、どっちを選ぼうか────…



握り返してくれた手が
だんだんと冷たくなっていくのに
気づかなかったわけじゃないんだ

ただ
認めたくなんてなかっただけで…



僕は

君の涙の理由も知らなければ

それを止める術も知らなかった…



私は

この想いを

どこへやればよかったと

言うのだろうか…



ただ

思っていた以上に

私には太陽は眩しくて

一度止まった筈の涙が

再び流れるのを感じた…


1〜10!
2010.11.26

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