なんでこーゆーことになってるんだろうな。
俺ってすっごく優しすぎるんじゃね?むしろ馬鹿なのか?
慰めてやれば俺の好感度アップ!なんだろうけど、それは好感度っていうかどちらかというと友情度がアップするだけで、よき友人からよき相談相手にちょっとばかしランクが上がる程度だろう。
むなしーなー、これ俺に可能性ってあるのか。皆無だよなだって眼中にないって言われてるようなもんだし。あぁーかなしーなー。



「アメリカって遠いじゃない?絶対私のこと忘れてるし、いつ会えるかわかんないし」



「いくら正宗だからってお前のこと忘れたりしねぇって、それにベイの大会とかで会えるだろ?」



「そうかなぁ・・・でもさ、会えたとしても、完全に私の一方通行なんだもん」


ここで、「お前と正宗は完全に両側通行だよ」なんていったらどうなるんだろう。
言ったほうがいいのか。でもよりによって好きな奴と親友の仲を取り持つとか嫌だ。なんとなく。
そもそも俺のほうが強いんだぜ?一緒にいた時間だって長い。負ける要素どこにあるんだよ。




「なぁ、前から思ってたんだけど正宗のどこがいいわけ?」




「なんで?」といいたげな目で俺を見る。そりゃ、自分が負けた理由知りたいだろ。
うーん、と唸ってから「笑わない?」と言うので「絶対に笑わない」と約束した。笑わない?ってなんなんだ、そんなおかしい理由なのか。




「明るくて、まっすぐで、一緒にいて楽しいし、私にないもの一杯持ってるの。そ、それとね!私のこと可愛いって言ってくれたんだよ!えと、それでドキっとしてね…うん。意識しちゃって、好きになっちゃった?みたいな…」




なんだよそれ、俺のほうがずっと前からお前のこと可愛いって思ってたよ。
俺がもうちょい素直になってれば上手くいってたってわけか?なんだよマジでどうしようもないじゃん。




「え、ちょっと。なんで銀河が泣くの」




お前のせいだよ、ばーか





人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -