中国の人ってやっぱり三食とも中華なのかな。


悩ましげに呟いた彼女は目の前に置かれた肉まんを凝視し、首をかしげた。「チーユンは基本中華だ」「やっぱり肉まん?」「いやさすがに肉まんだけじゃない」


そうだよね。なんてまた悩みだした彼女はこの肉まんを食べる気はあるのだろうか。いい加減冷めるんだが。



「私、中華作れないんだ」


「それがなんなのだ?」


「困らない?」


「なにが」


「チーユンは三食中華っていうから」



三食とも和風とか洋風だったら嫌かなと思って。しれっとした様子で言い放ったが、なんか色々つっこむとこがあるぞ。なんでお前がチーユンの食事を作るかんじになっているのかとか、それを今言うのかとか、とにかくまぁ言いたいことは山ほどあるんだがとりあえず大事なことを言っておこう。



「チ、チーユンは三食中華じゃなくても平気だ」



吃驚したふうに目を見開いた彼女が嬉しそうに笑ってくれた。





「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -