色気がないのか、そうかもしれない。胸を触りながら考えていれば風丸くんに止められた



「自分の胸をそんなに弄るな」


「いや、これが触らずにはいられないんだよ。」




あ、別に自分の胸が柔らかいとか自惚れてるわけじゃないよ?むしろ逆。何考えてるんだよ、と呆れたようにため息をついた風丸くんに私の悩みを理解できるとは到底思えない。




「ねえ、風丸くん。この歳の女子ってどのくらい胸があるものなの?」




それでもやっぱり気になるので、いたって真面目に質問すれば知らない、とあっさり返された。即答した、それなのに私の胸をちらちら見てくる風丸くんは所謂むっつりってやつなのかな?なんとなく悪戯心が疼き好奇心と悪戯心で風丸くんの手をぎゅ、と握ってそのままその手をゆっくり私のほうへ手をひっぱる。最初はきょとんとしてた風丸くんだけど、そのうち私の考えが分かったみたいで顔を真っ赤にして口をパクパクさせて何か言おうとするけど生憎言葉になっていない。それでも手をひっこめないあたりやっぱり風丸くんはむっつりなんだろうね。





私の胸に押し付けた手だけがぴくりとわずかに動いた。そのまま風丸の手の上からさらに力を込めて胸に押し付けてやれば心なしか風丸の息が荒くなった気がして心の中で歓喜する。なんだ、私の悩みも案外あっさり解決しちゃったな。くすりと笑みを零して風丸の首に腕を絡めぐっと引き寄せ、耳元でできるだけ色っぽい声で囁いた





「どうすれば風丸が私にムラムラしてくれるかなって考えてた」










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