regret




太陽がジリジリと地面を焦がす。ぽたりぽたりと汗を流しながら6人の少年が対峙していた。

越「………。」

跡「………。」

桃「………。」

忍「………。」

菊「………。」

宍「………。」


1人、ぽつりと。


越「なんでここにいるの…。」


するとそれを口火に次々と口を開いた。


跡「アーン??そりゃこっちのセリフだぜ。」

桃「だいたいアンタら、方向違うでしょうが!!」

忍「仕方ないやん。跡部に借りモンあったし。」

菊「アイスおごれ!!」

宍「Σなんでだよ!?」


とお互いに言い合った後、暑さにうだつをあげ越前が


越「だいたい桃先輩なんで今日に限ってチャリじゃないんスか。」


と言った。


桃「仕方ねーだろ、朝は雨降ってたんだからよ。」

越「で、アンタらはなんでここにいんの??」


問われた3人は顔を見合わせ、呆れたように肩を竦めた。


忍「俺と宍戸はアレや、跡部に借りモンがあったから一緒に跡部んちに行く途中や。」

跡「俺様はいやだと言ったのに無理やり車を帰らせた挙げ句このクソ暑い中家まで歩けと言われたからしぶしぶ付いてきてやってた。」

宍「跡部んちって遠いんだなーって事に気付いてよ、跡部が車呼ぶ事になったんだがこの暑さでどれもエンストしたらしくてな。」

忍「まあそれで今に到る訳やけど。」

跡「お前らはどうなんだよ??」


これまた問われた3人は顔を見合わせた。


越「…俺たちは部活が終わったから帰ろうって事になったんだけど。」

桃「あちーから越前ちで涼もうって事になって、途中で冷たいモン買って行こうって話になったんスよ。」

菊「そしたらさーこの辺のスーパー冷たい物売り切れだったんだにゃ!!そしたらなんかこっちも意地になっちゃって…。」

越「この先の駄菓子屋に賭けてはるばる来たってわけ。」

忍「そんな不幸なことホンマにあるんやな……。ご愁傷様や。」




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