やあ、プリン。

あ、――くんその人だれ?

こっちは俺の部活の友達。ほら挨拶しなよ。

なんだーね淳。急に連れてきて。

いいから早く。

えーっとプリンさん?俺は柳沢慎也だーね。よろしくだーね。

やなぎさわくん、柳沢くん。よろしくね。













「……う、うーー……ん。」


朝。またあの夢を見た。
なんか人が増えてた。
増えてた、けど。


「名前…思い出せないな。顔も。」


なんでだろう。
せっかくお友達になったのに。


『――昨晩未明、再び聖ルドルフ学院中学校の生徒が行方不明となりました。生徒の名前は柳沢慎也君、この少年は依然行方不明なままの木更津淳君と同じ部活に所属しており………』


また行方不明者か。最近物騒だね。私も気を付けないと。


「まあいなくなったところで心配してくれる人もいないんだけど。」


うわ、口に出して言うと私ったらなんて寂しい少女…。


「それこそ口に出して言う事じゃないな。」


そろそろ学校に行かないと遅刻するな。
私は鞄をもって家に鍵をかけ……ん?
誰かに、見られてる気がする。気のせい?


「っと、気にしてる場合じゃないや。」



あんまり気にしないことにしよう。
うん。きっと気のせい。














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今回は若干短めでございます。
ふたりめがいなくなりました。




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