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 お父さんのお誕生日ですね

アジトにて










コンコン





「入れ。」





カチャ





「失礼します。」


「カラか…どうした?」


「いえ、大したことではないのですが…美味しい紅茶の葉が手に入ったので、ドラゴンさんにと。」


「そうか、わざわざすまないな。」


「今飲まれますか?」


「あァ、頼む。」


「分かりました、では少々お待ちください。」





パタン





「(ふむ…少し休むか。)」





コンコン





「(カラか…?いやいくらなんでも早いか)入れ。」





ガチャッ





『失礼します、ドラゴンさん今いいですか?』


『ダメでも関係ないがな。』


『アラタは黙ってろ。』


「キークにアラタか、どうした?」


『あ、そうだ…ドラゴンさんがお気に召されるかどうか分かんねェんスけど…。』(包みを差し出す)


(がさがさ)「…?これは?」


『昨日行ってきた島で人気のある茶菓子だ、感謝しろ。』


『なんで上からなんだよお前は…甘さ控えめで紅茶によく合うみたいで。』


「そうか…ありがたく頂こう、ちょうどカラが茶の用意をしている。お前達もどうだ。」


『い、いいんですか?』


「もちろんだ、多勢の方が賑やかでいい。」


『…小僧にしてはいいことを言うじゃないか。』


『ありがとうございます!じゃあオレ手伝ってきます!』





バタン



バタバタ…





「…ふ、せっかちな奴だ。」





コンコン


ガチャ



「邪魔すんぜ。」


「…今日は来客が多いな、しかもお前とは珍しい。」


「るせェな…。」


「して、お前はなんの用だ?」





「………おらよ。」(ひゅっ)


「…? 」(ぱしっ)






「(……ブレスレット?しかもこの虹色に輝く石…これは、オパールか?)」






「愛の象徴、オパールのブレスレットだ。てめェにぴったりだろ。」


「…どうしたんだ?しかもこんな高価そうなものをいきなり…。」








「…オパールは10月の誕生石だ。」



「誕生石…、」



「今日だろ、誕生日。」








「(…あァ、なるほどな)覚えていてくれたのか。」


「腐っても身内だからな、仕方なくだ。」


「わざわざこんな高価なプレゼントまで買ってきてもらって悪いな。」


「たっ、たまたま目について気まぐれで買っただけだっつーの!勘違いすんじゃねェよ!!」


「そうか、それでも嬉しいぞ。」


「〜〜っ、めでてェ頭してんなてめェは…。」








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子供からのプレゼントで喜ぶドラゴンが書きたかった( ^ω^ )
このあと3人も入ってきて皆で仲良くお茶会でもやってればいいよ( ^ω^ )
てゆうか犯罪者達のひと時の人らしい幸せって萌えませんか((真顔

comment:(0)
2014/10/05 (13:52)


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