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 すごい好きな関係性

腫れ物に触るように優しく触れる。





「デイダラ先輩。」





触れるとビクリと体を揺らす先輩。


それでも僕は先輩を優しく包んだ。





サソリさんが木ノ葉の忍に殺られてからデイダラ先輩の食事の数が減った。
ここ数日で少し痩せたと思う。
あまり眠れていないのか、顔色も良くない。




それだけ彼を、愛していたのだろう。








「デイダラ先輩。」







僕はデイダラ先輩の顔に手を添える。


先輩にいつものような覇気はなかった。







「トビ、」



「僕がいますから。」







僕は絶対に先輩の前から消えない。


彼のためならなんでもする。


そして最期まで傍にいる。










「好きです、先輩。」









唇を重ねる。



ほんの触れる程度の口づけだけど。





唇が離れると先輩は顔を伏せた。










「トビ…ごめん、」



「先輩…。」



「ダメなんだ、オイラは…旦那じゃなきゃ、」








デイダラ先輩はポロポロと泣き出した。



サソリさんが死んだと知らされても、その後も涙1つ見せなかったのに。










「旦那…サソリの旦那…。」










デイダラ先輩は僕にしがみつきながらうわ言のようにサソリさんの名を呼ぶ。






僕では、代わりになることすらできない。





先輩の瞳には、サソリさんしか映ってない。







未だに泣きじゃくる先輩を突き放すことなんてできる訳がなく。







「…それでもいいです。傍に…傍に、いさせてください。」








また、先輩を腕の中に閉じ込めた。



今だけはその瞳に僕が映ることを願いながら。





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なんてゆう話が好きで誰か続きくだせえ



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2014/10/02 (23:18)


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