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「暑い暑いーあーつーい!!」

「うるせぇ課題やれ。」

「無理、分かんない。」

「全国の高校球児達は炎天下で汗水垂らして試合やってんだよ、こんなもんで弱音吐くな球児に土下座して来い。」

「暑いもんは暑いの。」

「心頭滅却すれば火もまた涼し、だ。」

「黙れバカヤロー。」

「一纏めにするな消すぞてめぇ。」

「だったらそこの閣下を。」

「てめ、オレを売るな!!」

「あーつーいー!!何でキッドの部屋冷房ないの!?」

「壊れたんだよ、文句あんなら帰れ。」

「折角お前の愛しい幼馴染み達が来てやったというのに冷たいな。」

「てめぇらが勝手に来たんだろ!!」

「嬉しいくせに。」

「……………。」

「あ、否定しないんだ。」

「可愛い奴だなユースタス屋は。」

「うおっ鳥肌立った。」

「ねーアイス買いに行かない?」

「このくそあっちぃのにバカじゃねーのかお前。」

「キッドにバカって言われたくない。」

「つかお前全く進んでねぇじゃん。」

「分かんないんだもん、何よ微分積分ってふざけんな。」

「何で数学苦手なのに理系に来たのか俺は謎で仕方ないんだが。」

「物理は好きだよ?」

「けどお前はどっちかってーと文系だろ、英語も古典も得意だったし。」

「だって2人共理系じゃん?」

「「…は、」」

「だから私も理系にした。」

「「……………。」」

「分かんないとこあっても聞けるし。」

「一瞬でもときめいたオレがバカだった。」

「まぁそんなとこだろうとは思ってはいたが。」

「ねープール行こっか。」

「オレは海がいい。」

「俺もユースタス屋と同意見。」

「えぇー海遠いじゃん。」

「バイクで飛ばせば15分くらいだろ。」

「クラゲが怖い。」

「俺がいるから安心しろ。」

「刺青不良がいるから何を安心しろっての?」

「医者の息子だぞ俺は。」

「ああ、巷で死の外科医なんて言われちゃってるくらいだもんね。」

「納得がいかねぇ、何故だ。」

「そりゃお前喧嘩の度に手足を変な方向に曲げたり関節外したりしてるからだろ、確実に狙って。」

「医者の息子である故だ、仕方ねぇ。」

「男なら拳だろ。」

「それはお前みたいな単細胞にしかできねぇことだろ。」

「喧嘩売ってんのか?」

「売ってねーよ閣下。」

「2人共暑いからってイライラし過ぎだよよし!海行こ海!!」

「課題はどーすんだよ。」

「また帰って来てからやりゃいーじゃん!途中で花火も買ってこ!」

「…ま、いっか。息抜きに。」

「あーくそ…アイスはお前が奢れよ。」

「えーガリガリ君ならいいよ。」

「俺ハーゲンダッツな。」

「死ね。」



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2015/07/22 (06:04)


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