アクアリウム | ナノ



元々この連載は、二年前に書いた「魚の涙」という短編から生まれました。最終話にあたるお話です。
短編だった時は世宇子内部のあれこれというよりも、雷門を第二の居場所として思っていく自身に苦悩する照美のお話、といったニュアンスが強くて、設定も大分違ったものでした。世宇子が学校としての形を持っていたり、FF優勝までの期間限定チームだったり。

でもその時から変わらない要素が、「自分がいて良い場所を探し続ける照美」という部分でした。それをどうにか世宇子とからめて広げられないかと思って、四苦八苦した上にこの作品ができました。

無印のチームの中でどの学校が好き?と聞かれたら、私は世宇子と答えます。でも世宇子というチームは、影山という重要な人物に関わったチームであるのに全然その後が描写されない。チームのメンバーについても、キャプテンであるアフロディでさえもろくな説明がありません。(真・帝国学園も似たような扱いをされていますが、不動はジャパンに入って身の上が明かされた部分があるので、また印象は違うと思います)
ゲーム2はアニメと少し違っていて、チーム全員で雷門と練習試合するエピソードがあります。でもアニメでは照美一人しか雷門に来なかった。多分アニメの構成上仕方なかっただけでしょうが、何かあったんじゃないかな、と勘繰った末の過去捏造でした。
神のアクア、あれは本当に二次創作界の便利アイテムだと思います(笑)

拍手でいただくコメントでも、「世宇子連載好きですよ、楽しみにしてますよ」という言葉をたくさん頂いて、月並みですが本当にいつも嬉しかったです。一年以上もの長い間お待たせしてしまってすみませんでした。でも完結させられて良かった。書いてる途中で照美がまさかの韓国人だと判明したり、まさかのGOでの再登場だったりと色々驚くこともあって、成立しなくなるんじゃ…とも不安になりましたが…(笑)
私なんかがこんな言葉を言うのもおこがましいですが、少しでも世宇子に興味を持っていただけたら嬉しいです。

最後に、書いている時に聞いていたBGMをずらっと並べてみようかなと思います。「こんなイメージで書いてたんだな」って感じで聴いてみてください。
お付き合いくださってありがとうございました。


コネクト(ClariS)/たった1つの想い(KOKIA)/一番の宝物 Original Version(karuta)/羽ありたまご(大塚愛)/クムリウタ(大塚愛)/Best Friend(kiroro)


100822~111201

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テーマ「人外ファンタジー」
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