小説―稲妻 | ナノ

マークは大切な友達でチームメイトさ。キャプテンっていうポジションがよく似合ってる。サッカーも飛び抜けて上手いし、何よりクールだしね!でも抜けてるとこも結構あると思うんだ。そこがかえって親しみやすいといえばそうなんだけどね、ハハ!
ハンバーガーのピクルスをいちいち取るし、ケータイの充電忘れるし、靴下左右逆に履くし。そういえばこの間は裏返しになったままだったね。面白いからあえて言わなかったけど!家に帰って驚いた?やっぱりそうだよねえ。やだなぁマーク、そんなに怒った顔しないでくれよ!怒った顔までイケメンだから逆に羨ましいくらいさ。
この間なんか、改札にぶつかってたよね。あれ、ミーの方が恥ずかしかったんだよ、分かってるかい?隣にいたカズヤは爆笑してたけど。カズヤと言えば、マーク昨日カズヤに「膝カックン」されてたよね!日本に行ってあんな事ばかり覚えてきたのかな、ちょっと心配だよ。
そうじゃなくてもマークは階段踏み外したり、雨降った後よく滑ってるだろう?危ないから足元に気をつけてくれよ!階段下りようと思ったら前にいたマークが消えたなんて、もう二度と経験したくないからね。頼むよ、マーク。
あとはそうだなあ。合宿とかの時、朝パンにつけるジャムとかマーガリンとかを余分に持ち帰るの、あれどうなんだい?初めて見た時びっくりしたよ。
でもサッカーの時は最高に輝いてる!サッカーしてるマークを見たら、素を想像できないだろうね。案外寝相悪いし、眠くなるの早いし、アドレスをよく間違って消すし、カズヤたちが日本から持ってきた刀のモデルずっと弄ってるし。
まあ、でもそういうしょうもない所とか、サッカーしてる所とか、全部ひっくるめて、マークはミーのベストフレンドさ!





「…って言われたんだが、これは怒るべきなのか、カズヤ」
「そんな事よりマック行こうよ」



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前拍手SSでした


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