小説―稲妻 | ナノ

↑のおまけというかそんなの
ダストに情報が漏洩しちゃったよ!


――――


「バーンが風邪で寝込んでいるようだな」
「そのようですね」
「何やら熱が酷いらしい」
「存じていますガゼル様」
「…風邪の時にはプリンやゼリーなどが食べやすいと聞く」
「全くその通りです」
「……」
「…ガゼル様?」
「…いや、何でもない」
「どうかなさいましたか?」
「っアイシー!」
「!?もがっ」

in部屋

「何するのよ兄さん」
「アイシー、さっきのガゼル様の言葉をよく思い出すんだ」
「…?」
「プリンだゼリーだと物欲しげな表情でおっしゃっていただろう」
「え、あれ物欲しげな表情だったの?」
「ダイヤモンドダストのメンバーたる者、キャプテンの要望には迅速にお応えしなければならない」
「それはつまり?」
「ガゼル様も風邪の時のような扱いをしてほしいということだ」
「――!分かった!じゃあ私ガゼル様にお粥作ってくる!」
「なっ…待てアイシー!お前の料理は…っ」
「待ってて下さいガゼル様!」



「ガゼル様ー!」
「…アイシー?」
「ガゼル様、私ガゼル様の為にプリン作って来たんです!」
「…アイシーが、か…?」
「私以外に誰がいるんですか?」
「ガゼル様!卵粥をご用意させて頂きました!」
「アイキューまで…いや、前から言おうと思っていた。お前の料理は味が薄い…」
「これが普通なのではないのですか!?」
「お前たちの気持ちは有り難く受け取りたいが…顔と頭良い事とサッカー以外のほとんどが壊滅的に出来ないだろう」
「気づかなかった…」
「味、薄いんですね…」
「そうなると思って俺とリオーネでゼリーとシャーベットを作ってみました」
「…味の保証はできませんが…」
「ベルガ、リオーネ…」
「みなさんで頂きましょう?」
「ベルガアァァアア!!」
「リオーネェエェ!!」
「ぉわっ!?急に抱き着くな!」
「…どうかした?」
「このチームで良かったよ…」
「右に同じく」

「…お前たち、私を忘れてないか…?」


―――

シーちゃんは家事全般できない。キューさんは何作っても大体味が薄くなる。リオーネとベルガさんは家庭的。シーちゃんはお兄ちゃんに止められてプリンで譲歩したよ(夕飯の米のため
ちなみにクララ様は作るもの全てが異常に辛いという裏設定