私が日誌を書いてると、さっきから織田の指先は私の唇を右へ左へ行ったり来たり。
何がしたいんだか。
最初のうちは気になったので指をどけたり何だりしていたけどだんだん面倒くさくなってやめた。
が、やはり気になるものは気になりまして私は意を決して聞いてみることにした。
「ねぇ、織田。」
「ん?」
「さっきから何してるの?」
「唇なぞってる。」
「なんで?」
「減るもんやないしええやん。」
理由聞いてんだけどなぁ。
日誌を書き終えて織田の方を見る。
いまだ織田の指は行ったり来たり。
「くすぐったい。」
「なぁ、冴木。」
「あ?」






「キスしてもええか?」





は?
「え、んぐ!!」
答える前に口をふさがれてしまった。
もちろん織田の唇に。
なんで?は?
織田御乱心?
なんて私が混乱してると唇が離れた。
「もう少し顔を赤らめるとか女の子らしいことできへんの?」
不服そうに織田が言う。
「いやいやいやいや、織田!!何がしたいんだ!!」
「キス。」
「なんで!!」
「したくなったから。」
「付き合ってもいない私と!?」
「あぁ。」
頭おかしいんじゃないのかこいつ。
普通しますか?
付き合ってもいない奴とキス。
「俺、お前のこと好きやし。」
「は?」
「我慢できんかった。」
好き?
私のことを?
「俺、冴木と付き合いたいんやけど。」
「はぁぁぁあああ!?」
私が驚いていると顎を固定された。
「拒まなかったらOKとして受け取るから。」
「へ?」
そしてまた私の唇は織田によってふさがれる。
こいつ、拒ませる気ない。
そう思いながら私は瞳を閉じる。





魅惑の唇





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やっぱり関西弁難しい^^;
そして名前変換少なくてすいませんでした<(_ _)>


回遊魚


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