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落ち着いて聞いて欲しい


なまえちゃんが23時に帰ってくるって約束したから、我輩とっーても嫌じゃったけども会社の飲み会に行くのを許したのに、どうして朝帰りしておるのじゃ?我輩、なまえちゃんが帰ってくるのをずーっと、ずーっと、待っていたというのに。我輩も普段はなかなかなまえちゃんに会えないから、やっと今日は予定を空けられたと思って、楽しみにしておったのに。そもそもなまえちゃんは前からこういうことが多すぎる。男がいるような飲み会に頻繁に行くし、行ったらそのまま終電で帰るか朝帰り。我輩がどれだけ心配しているか分からんのか?あーもうやっぱり我慢の限界じゃ。今まではこうやってなまえちゃんのお家に通っていたけれど、なまえちゃんが約束破って、外で遊び呆けるなら我輩にも考えがある。もう我輩と一緒に暮らそう。一生我輩と一緒にいよう。さぁ、そうと決まればこの家を出る準備をしようぞ。


ツラツラと語る目の前の男を見て、どうしたもんかと思う。こういう時は、選択を誤るとあまり良くない。あまり鋭い言葉を投げかけると、返って事態が悪化することがあるのだ。
しかし、私から出てくる言葉は、どう考えたってこの一点しかない。非常に困った。オブラートに包めない。


「あの、落ち着いて聞いて欲しいんですけど、
あなた一体誰なんでしょうか?」
「え、なまえちゃんの彼氏の朔間零じゃけど。」
「ほ、ほほー……なるほどね……。」

相手を刺激してはいけないのでとりあえずなるほどと返しておいた。
さて、これからどうしたもんか。