ふ、おもしれー女
※社畜軸
「英智さん改めてお誕生日おめでとうございます。誕生日イベント盛り上がって良かったですね。」
「ふふ、動いてくれてありがとうね。ところでなまえちゃんからの誕生日プレゼントはないのかな。」
「あ、それはですね……ちょっとここで言うのは恥ずかしいので別室行きません？」
「恥ずかしい？ここで言えないことなの？まさかプレゼントは私、とか言うんじゃないよね。そんなの敬人の漫画でも見たことないよ、アハハ。」
「え…………。」
「え？」
「何故お分かりに？」
「本気で言ってる？」
「本気ですよ！英智さん物質的なものはたぶん全部持ってるじゃないですか！昨年「これ持ってるよ」って真顔で何の気なしに言われて傷ついたんです！だから何あげても喜ばなそうだなとか思って！」
「いや、いやいやさ……それにしたってさ……ほら僕たち別にまだそういう仲ではないし、いきなりそんなこと言われても心の準備ってものがあるし……。でもなまえちゃんがどうしてもって言うなら……。」
「だから今日は英智さんに私が経験をプレゼントします！食事に行きましょう！」
「え」
「ちょっと小汚い店の一般庶民の料理が一番美味しいんです！私がよく行くお店に連れていきます！今日はそれを英智さんに経験していただきます！そして夜は、」
「夜は……？」
「お店行くと少し遅くなってしまうので使用人さんに連絡は済んでます！でもお店出たら迎えに来てくれるそうなのでご安心ください！」
「えー僕の期待返して。」
「期待？」
---------------------------
「なまえちゃん♪仕事終わった？」
「英智さんが急に仕事振ってきたのでまだですけど。」
「あーでもそれはそんな急ぎではないからもう今日は終わらせなよ。前行ったお店へ行こう。今日予定ないでしょ？」
「えー、またですか？良いですけど使用人さん絶対良い顔しないでしょ……。」
「そんなもの放っておけば良いよ。ね？行こう？」
「分かりましたよ、そんな気に入ったんですね、あのお店。」
「うん、それにあのお店行った時の君の顔がとても可愛らしいからね。」
「え？」
「ん？」
「何か企んでます？」
「……。」
「え、英智さん痛い！ゲンコツ？！」
← →