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なんで名字で呼ぶの?


なんで名字で呼ぶの?弟は名前なのに!とすねてくるデカイ男(成人済み)の会話文@
=プロデューサー(社畜)
※付き合ってない




・零

「なまえちゃん、ちょっと来て。」
「嫌ですよ、嘘泣きしながらそう言ってくる時は碌な内容じゃないこと知ってますからね。」
「冷たいのう……。もうなまえちゃんは我輩のことなんてどうでもいいのね、メソメソ……。」
「ちょ、やめてくださいよここ事務所なんですから!今人がいないとはいえ!わ、分かりましたよ。」
「あ、来てくれた!のう、なまえちゃん。我輩なまえちゃんにお願いしたいことがあるんじゃけど。」
「?なんですか、仕事のことですか?」
「違う違う。それよりも物凄く重要なことなんじゃけど。」
「え……、なんでしょう。もしかして怒られます?いつもこうやってリズリンで仕事してる時に朔間さんに絡まれるから仕事が捗らなくなるのを防ぐためにこっそりデスクに十字架飾ってるのバレました?」
「うわ本当じゃ。知らんかった。」
「うわ墓穴掘った。」
「これは後で没収するとして……先程なまえちゃんが答えを言ったけれども、なまえちゃん。我輩のこと今なんと呼んだ?」
「え?朔間さんと」
「そう、それ。じゃあ凛月のことはなんと呼んでおる?」
「凛月くん」
「それ!!!」
「え?」
「何で凛月は名前呼びで我輩は朔間さんなんじゃ!知り合った年数も一緒なのになまえちゃん と距離を感じてなんだか嫌じゃ!」
「え、えー?朔間さんは転校からずっと朔間さんで、凛月くんはそのあと出会ってからずっと凛月くんだからなぁ。それに、同級生ですし。」
「学年で言うなら我輩も一つしか変わらんもん。凛月だってなまえちゃんの一歳上だもん。」
「もんって……拗ねないでくださいよ。」
「そりゃあ、凛月はウルトラスーパー可愛いから下の名前で呼びたくなる気持ちはすごく、すごっく分かる。」
「うわぁ。」
「でも、せっかくなまえちゃんと仲良くなれたと思ったのに、我輩だけ仲間外れみたいで悲しい……。」
「そ、そう言われてもですね……。先輩ですし……。」
「零ちゃん、寂しい…………。」
「くっ、イケメンだ……。」
「ダメ…………………………?」
「やめて、そんな捨てられた子犬みたいな目で……。」
「言ってくれるなら今我輩が持っている一番デカい案件をお主に託す。」
「零さん。」
「!!!なまえちゃん!嬉しいのう……。これからもずっとそう呼んで欲しいのう……。好き、好き。」
「朔間さん何回も言ってますけどここ事務所なので急に抱きつかないで、びっくりするから。」
「うわ兄者、なまえに無理やり下の名前で呼ばせてんの?それセクハラじゃない?キモ。」
「り、凛月。」