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スクエア


いつかシリーズにしたいもの


「へぇ、なまえって兄者と付き合ってたんだ〜……、ふーん。」
「ええっと…………。」
「昔は俺に告白して来た癖にねぇ、それって何、もしかして俺がダメだったから次は兄者に、ってやつ? 」
「……そ、それは、」
「ま、どうでもいいけどね。」
「……た、確かに零さんに告白された時は凛月くんのことがすぐに浮かんできた、けど、今は私は零さんのことが好きって、ちゃんと思ってる。」
「…………。」
「凛月くんからしたら自分に告白した女が自分のお兄さんと付き合ってるって、き、気持ち悪いことかもしれないと、思うけど、私は零さんのことはちゃんと零さんとして見てる。だから、っ?! 」

急に腕を引っ張られたと思ったら、凛月くんの唇と私のそれがくっ付いた。驚いていて離れようとすると、凛月くんが私の腰元に手を回して抑えた。暴れてもビクともしない。普段あんなに気怠げそうなのに、どこにこんな力があるのだ。

「何をやっておるのじゃ。」

後ろから聞こえた声に、ビクリ、と体が震えた。
その時、目の前の瞳が弧を描いたのを私はただただ見ることしかできなかった。