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「アントーニョくんが怖い」その2


学パロ



「あ、アーサー! ちょうど良いところに! 今日私と一緒に帰ろ!!! 」
「何だよ急に。めんどクセェな。ま、まぁ、どうしてもって言うんだったら帰ってやらんこともないが……。」
「アーサーのその台詞の方が百万倍面倒臭いしこの前そのくだりロヴィーノくんもやってた。」
「ああ?! 人がせっかく親切で言ってやってんだろうが! 」
「ちょっと、ドウドウ、怒らない怒らない。ともかく君は私と一緒に帰ってくれたら良いのだよ。そうしてくれないと困る。」
「どういうことだよ。」
「君は最近のアントーニョの怪しい動きをご存知でしょうか。」
「あいつの? 前からへんな奴だと思うが、そんな不審な動きをしてるわけじゃないと思うぞ。」
「何て呑気な男なんだ……。」
「てめぇさっきから何なんだよ! 良い加減にしろ馬鹿! 」
「あーごめんなさいごめんなさい。頼みます、一緒に帰ってくださいアントーニョが怖いんです。」
「はぁ? あいつが? 」
「盗撮されてる上にストーキングもされてる。」
「まじかよ……。前から気持ち悪りぃと思ってたけどやっぱり気持ち悪りぃな。」
「お前の眉毛の方が気持ち悪いわ! 」
「ぎゃ、ぎゃあ! 出た! 」
「おい、アントーニョお前こいつに変なことすんのやめろよな、そして俺の眉毛は気持ち悪くねぇ。」
「何でお前にそんなこと言われなあかんの? 意味わからんのやけど。ていうかなまえちゃん、俺と一緒に帰ろてさっきメッセージ送ったやん。何でアーサーと帰ろうとしてんの。」
「えー? き、気づかなかったなぁー? 」
「態とらしいなお前。」
「ま、まさか……アーサーと付き合ってんの……? そ、それ、浮気やん、嫌やぁ!! 」
「あ、アントーニョ泣かないで!!! 」
「そうだ! なまえなんかと付き合ってるって勘違いされてる俺の方が泣きたい! 」
「どういう意味だコラ。」
「イチャイチャせんといてぇ!!! 」
「ややこしいなオイ。」