■流音様より(小説/『かむかむブルーノ』)
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『かむかむブルーノ』
本日のポッポタイムは遊星、ジャック、ブルーノがいた。クロウは相も変わらずデリバリー業務に従事しているといったところか。 「遊星、この星占いってなぁに?」 いつものように朝食後のテレビを視聴していたブルーノが星占い特集を見ていた。 「ああ…インチキなようで、信じてしまうあれだな。生まれた誕生日によってその日の運勢が分かるやつさ」 「へぇー。でも、僕、誕生日分からないんだよなぁ」 「それなら俺たちが出会った日をブルーノの誕生日にするってのはどうだ?」 「それは名案だね! ジャックー、僕たちが『遊戯王5D´s』の本編で出会ったのが放送されたのっていつだっけぇ?」 「何故俺に振る。そしてメタ発言をするな」 ツッコミ役がいないので(仕方なく)ツッコミ役に回っているジャックはソファーにふんぞり返ったままである。 「んもー仕方ないなぁ。えーっと、10月14日ってウィキに書いてあったよ、遊星」 「10月14日なら天秤座だな」 「ちなみに遊星は蟹座?」 「鋭いな、ブルーノ。何で分かった?」 「お前の頭が蟹だからに決まってるだろう」 代弁したジャックが遊星に殴(以下暴力表現にあたるので自主規制)。 「えーどれどれ…僕の今日の運勢は最高…甘いものを食べると運気上昇…ラッキーカラーは赤かぁ」 「赤といえばあれだな」 「うむ」 「?」 首をかしげるブルーノにぼろぼろ状態の遊星とジャックは“例のもの”を取り出した。 「ほら、これ。あーかいグラス〜かけてた〜アーンチノミー…」 (※JASRAC No.000-0314-0) しかも微妙に割れている辺り、ブラックホールに飲み込まれた後のあれだった。 「またメタか」 「うわぁ、懐かしいなぁ……」 「俺、今でもこれを大切に持っているんだ。ブルーノだと思って」 「いや、僕ここにいるよ、遊星」 「しかもリアルで今日は2015年10月7日でブルーノと出会った日に近い! という訳でハピバァースディ!! ブルーノ!」 今度は遊星がジャックに盛大に蹴られた。 「えぇい、うるさい! 少しは静かにせんか! それにしても、お前と出会ってもうそれほど経つんだな」 「そうだね…しかも2009年の今日、僕が記憶を失って海岸沿いに打ち上げられていたんだよー」 「本当だな」 ※気になる人は『Wikipedia』で確認してみよう! 「ぐふ…い、色々あったが、ブルーノお前にケーキを買ってきたんだ…ブルーノ誕生記念に……」 甘いものを食べると運気上昇! 「甘いもの…あっ!」 「確かに甘いものだな。偶然が重なったにせよ良かったではないか」 「ラッキーカラーの赤いサングラスもあるしな」 再びさっと遊星は赤いサングラスを懐から取り出した。ブルーノは苦笑した。 「さぁ、ブルーノ。遠慮はいらない。いっぱいケーキを食べてくれ」 「わぁーい! それじゃ、いただきまーす!」
「むにゃむにゃ…もう食べられないよ…」 遊星は先程から身動きがとれない状態だった。 どうやら夢の中でブルーノは何かを食べているのか、こちらの手をかじってくる。痛いほどではないが、甘噛みというやつか。甘いものだけに。 「うーん、かむかむ」 ソファーでブルーノと一緒にうたたねをしていたのがいけなかったかと遊星は思ったが、ブルーノのこういった噛み癖はたまにあるので仕方がない。 「お腹が空いているんだろうな…カップラーメン1個じゃ足りないもんな。そうだよな」 もう片方の手で遊星はブルーノの頭をなでなでした。 「今度、美味しいカップラーメンをたくさんご馳走するからな、ブルーノ」 そんな昼下がりのポッポタイムでの、ほのぼのとした出来事でしたとさ。
終わり
★★★ ※流音様のサイトから転載させていただきました。
Twitterでの企画に参加し、いただいたものです。 5D'sのキャラたちのほのぼのした日常に癒されました。 流音様、この度はありがとうございました!
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