だいらんとう!



秋葉名戸のゲーム関連の人で大乱闘をしています。落ちはない。諸悪の根源は明井戸


「芸夢んちでゲーム大会をしよう」それは、突発的なものだった。明井戸の一言で明井戸ご一行は、ゲーセンへの道からはずれて、芸夢の家へと方向転換した。「なあ、そうやってさー……変な理由で俺んちに来るのやめてくんねーか?って、今回(の諸悪の根源)は……先輩でしたっけ」セーブポイントについたのか、一息ついてコントローラーを置いて、テーブルに置いてあったジュースを啜った。長時間放置されていたらしく、少しだけ温く水滴が床に零れ落ちた。芸夢は、先ほど玄関先にたっていた三人の人物に頭を痛めていた。出来れば追い返したいな…なんて思ってすらいた。今日は新作のRPGを夜通し徹夜でやってやる!とすら意気込んでいたのに、思わぬ来訪者が来てしまってそれが出来なくなってしまった。



「ゲーセンもいいけど、たまには普通にゲームしたいと思って」明井戸と名前は、芸夢のゲームカセットを物色している。勿論、無許可である。許可を取っているなら、芸夢も此処まで眉間にしわを寄せていないだろう。皺はいつもの、二割り増しだった。渋い顔をしながらもそれを見ている。「あ、明井戸先輩〜!これ、やりましょーよー」名前が某wiiの有名なディスクを手に取った。明井戸はそれを見て変にマイナーなゲームよりこういうほうがいいかー、と笑っている。「御良もこれでいいかー?」「何でもいいです」御良は大して、それを見ずに頷く。ネトゲ以外は大して興味も沸かないようだ。



「じゃ、これに決定な。芸夢も強制参加だからな。はい、コントローラー」普段芸夢が、使っていると思われる使い古されたコントローラーを手渡した。それは芸夢の手に良く馴染む。手馴れた手つきでそれを弄った。「何で俺んちなのに……」まぁ…どうせ、拒否したらしたで酷い目に遭うし……と芸夢は心の中で文句を言う。先ほどまでやっていた、ゲームのディスクを取り出して丁寧に、戻す。「あ。私リモコン派ですー」名前が明井戸に言うと明井戸は了解。と短く言って、名前に新しめのリモコンを手渡した。明井戸はリモコンか、コントローラーか迷っているようだったがすぐに「……俺もリモコンにしよっと」と、言ってリモコンを手に取り、wiiの電源をいれ、ゲーム画面まで進めた。



御良は適当なコントローラーを手にとってセットした。軽快な音楽とともに選択画面が出てくる。「皆でやるから、普通に乱闘でいいか。芸夢は強いからハンデつけるか?」「ちょ……!俺だけハンデ?!」明井戸が普通にハンデをつけようとしていたところを芸夢が全力でとめた。「じゃ、始めようっ!」皆がキャラをセレクトしたところで、名前がスタートボタンを押した。ランダムで選択された戦場。そして一人だけハンデで九十パーセントのダメージを負っている芸夢「おい!これはやりすぎだろう?!」芸夢の悲鳴だけが木霊した。

戻る

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -