音無



!主人公が変態気味、百合



名前はいつもやることが唐突でまるでつかめない。もうちょっと名前を理解できていれば、こんなに心臓に負担はかからない。そう、心の底から春奈は思っていた。「ひ、ひゃぁ?!」春奈の可愛らしい悲鳴が教室内に響いた。何事か、と周りの視線が一気に名前と春奈にそそがれたが、二人を確認するとなんだ、いつものか。と生暖かい眼差しに変わった。因みに悲鳴を上げさせた張本人である名前はそんなのお構いなしである。「うーん……。春奈ちゃん柔らかい……。」発言は変態ちっくだ。むにむにと腕を触っている。その手つきは何処となくいやらしい。「きゅ、急にどうしたんですか?」まったく意味がわからない、と付け加える。「うん?なんでも、腕が胸の柔らかさだとかなんとか」前に友達にやられたー。と複雑そうな笑みを浮かべた。



「それ……初耳です。ていうか、名前さんばっかり不平等ですよ」お返し!と今度は名前の腕をむにむにと触りだす春奈。まさか、自分がやり返されると思って居なかったのか、名前から情けない声が漏れた。「ちょ!春奈ちゃん!」はたから見ればただ仲良くじゃれあっているようにしか見えないのだが二人は結構本気だったりする。「名前さんも柔らかいじゃないですか」「そうかなぁ……。それより、本当なのかな?」春奈に言われて、自分の腕をむにむにと触ってみる。が、今一自分ではよくわからないらしく首をかしげた。「それよりもこんな腕だけでわかるわけないと思うなぁ。やっぱ、此処は試したほうがいいと思うんだよね。ちゃんと、本当かどうか……ね」満面の笑みを名前は浮かべているものの何処か、怪しい。手もわきわきと、胸の方に手が伸びてきている。このままだと貞操の危機を感じる。


さぁ、急いでこの危険人物から逃げよう。

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