ベリアル



!捏造、夢主天使設定。思考回路ぐちゃぐちゃ


あの女が頭から離れない。あいつの名前はなんていうんだろう。ああ、こんなことなら名前とか聞いておくべきだったな。俺をまるで、汚いものでも見るようなそんな目。そして、俺を拒絶するその言葉。俺を蔑み、罵る。それがとてもイラつく。だけど、とても愛しいとも思う。別に俺はマゾではない。寧ろその逆だ。ドマゾな悪魔って想像も出来ないな。というか、気持ちが悪いと思う。女々しいのは人間と天使だけで十分だ。



あと少しで必然的に、あいつにも会えるだろう。会いたい、会いたい、会いたい。会って、あいつらを叩きのめしてやる。その時のあいつの絶望しきった顔が見たい。そして、その後は、あいつのあの忌々しい羽をへし折ってやる。それから、デモンズ・ゲートに閉じ込めてやる。絶望しきったあいつの顔はさぞかし、綺麗なんだろうな。ああ、楽しみだ。毎日、愛でてやる。俺が飽きるまで愛でてやる、愛の言葉だって何度も何度も繰り返し呪詛のように、刷り込むように囁いてやるよ。耳元でな。二度と楽園の土なんか踏めないほどに、汚してやる。そして、俺なしでは生きられなくなったところで捨ててやろう。どんな顔をするだろう?捨てないで、って俺の足元に縋り付いて嘆願する?ああ、ゾクゾクする!溜まらなく、気持ちがいい。全身が泡立つ。そうだ!あいつに似合いそうな服を買ってやろう。あと、首輪とかも用意しておかないと。着せ替え人形のように、毎日綺麗な服着せてやるよ。



「やけに、楽しそうじゃねぇーか。ベリアル」乱暴そうな口調、その声……そして、この礼儀のなさ。確認せずとも誰だかわかる。畜生、いつから俺のところに来ていたんだ。「……デスタ?ノックは礼儀だろ」「……いいじゃねーか。やましいことでもしていたのかよ?違うだろ?お前が笑っているなんて珍しいなぁ」人をまるで機械か何かのように言いやがった。俺は、お前と同じ悪魔だというのに。俺だって感情くらいある。少しあまり感情を表に出さないだけで。内面はぐちゃぐちゃに淀んでいて、多分デスタより酷いかもしれない。デスタは、結構ストレートに感情を表に出してしまうから。「……別に。ただ……ちょっと、ね」楽しみで、仕方が無い。俺を蔑んだ、あいつが俺の元に落ちる瞬間が。ねぇ、沢山泣いてよ。声が枯れるまで泣いてよ。俺の名前を呼んでよ。そしたら、ご褒美に俺は愛の言葉を捧げよう。

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