ブラッキー



ブラッキーの姿は暗澹とした闇に飲み込まれていたが辛うじて金色の部分が彼の存在を主張している。お月様はまん丸いようで、鼠に齧られたチーズのように、欠けていた。それでもブラッキーはその月が眩しくて、目を細めた。同じように孤独な月と己を重ね合わせて。明日もきっとお月見をするのだろう、この場所で。

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