＊「待て」ができない


「カゲ、待てだぞー？」
「……」
「総長が良しって言っても駄目なんだぞ？わあってんの？」
「Oui(はい)」

「……二人は何をしてるんだ」
「あァ、カゲの躾ですよォ、躾！」
「何故、俺の事を言われているんだ」
「そーちょーが好き勝手に乳酸菌を与えまくるからですよォ」
「……我慢比べか」
「ですねェ」

「ピーチと青りんごが此処にあるけど」
「我慢っす！………ごくり」
「よだれやべーよ、おバカ！」
「……」

「カゲ、よし」
「……あ」

「んく、………うま」
「あああああああッ！！ヨシ、何しちゃってんの！？カゲ飲んじゃったじゃん！サイテー！」
「ご、ごめんなさ、…ッ」

「……駄犬だなァ」
「ペット苛めは程々にして下さいねェ、ほら、あっちでシュンさん涙目」
「知らん」


＊絶対忠誠！


「アンクレットが欲しいなんて珍しいな」
「シュンさん指輪、コトリさん首輪……俺もほしかった、です」
「安物でも良かったか？…細い首輪だが」
「ん、うれしい」
「そうか、良かった」
「………ふふ…」



＊しっぽは口ほど


「ただいま」
「たっだいま〜！」
「お、おかえり、なさい！」
「他は？」
「あれ、みんなはまだ終わってないの？」
「そう、だから俺だけっす！」
「そっかあ、留守番ありがとー、カゲ！よーしよしよし！」
「う、わ、くすぐった、ふふふ…っ」
「(……尻尾が見え……る？)」
「ヨシ、どしたあ？」
「そうちょ、どしたんですか…？」
「……いや、何でもない」
「わっぷ、いきなり撫で、うわっ」
「俺もまだまだ撫でてやんよ！わしゃわしゃわしゃ〜！」
「…よしよし」
「…！……ふふ」



＊躾不足です


「アイツ嫌いだいきらい。そうちょとふくちょー、バカにしただから殴った。俺悪くない…！J'ai fait la bonne chose！！(俺は正しい事をしたんだ！！)」
「…………オニ」
「俺もカゲにゃあ賛成なんで、何も言わねえっスよ。当たり前だ、アンタをバカにしたんだからよ」
「…そうか」

「病院送りだよい、オジサンもビックリおったまげーだわー」
「アンタが居場所教えたんでしょうが」
「まっあねーい。キングをバカにしたんだ、潰すに決まってんよい」
「まあ、そうですけど」


＊愛しくってしょうがない


「そうちょ、膝枕…いい？」
「ああ、おいで」

「カゲ、ホットカルピスでも飲まないか？」
「飲む！飲む！」
「カルピスは逃げないから焦るな」
「(そうちょが取られる…)」
「総長！今からたこパしません？」
「だ、だめ！！(きた！)」
「……だそうだ」
「はあ…分かりました、諦めますわ」

「カゲは森林の色にしているんだな」
「みどり、好きだから」
「あァ、似合ってる」
「アンクレットも、だから緑？」
「そうだ」
「……ッ、そうちょ、好き！！」
「ありがとう」