(黒バス×創作)
ぐすぐすと泣いてる八雲の隣で私はひたすらポテチを食べている訳なんだが。さて、どうしたもんだか…。
「由汰っちー…何で八雲っちが泣いてんスかー?」
「青峰のダンクしたボールが真下にいた八雲にドーンッ」
「はああああああ!?何やってんスか!?」
「知るか!コイツが悪いんだよ!!」
「青峰が悪いんだってのー」
「つーかー…由汰ちんのお菓子新作じゃん」
八雲の頭を撫でる黄瀬の手を叩きながら青峰を睨みつければ、私の背中に張り付いたままの紫原がポテチをかっさらっていった。
「食うなコラ」
「えー………………まず」
「それ普通の薄塩だからね」
「八雲っちいいいいい!!!!泣かないで下さいっスーーー!!!」
「っ、…うざいんだけど」
「うわあああああああんん!!!」
「………八雲さんも由汰さんも桃井さんが呼んでましたよ」
「あ、黒子ー」
「く、ろこくん…?」
「コレ保冷剤です」
「……ありがとう」
「お、サンキュー。八雲冷やすよー」
「………ん」
黒子から貰った保冷剤を八雲の頭にあてて、立ち上がるように促せば、私の背中にひっついていた紫原が私の脇に手を入れて抱え上げた。
やべ、浮いた。
「ゆ、由汰…!?」
「青峰より視線が上だ…!」
「…そこ喜ぶ所?」
「黄瀬ちんも八雲ちんを持ち上げて〜」
「え、あ、はい!!」
「ちょっ、黄瀬くん…!」
「あははっ、八雲と私目線の高さ一緒ー!!」
「八雲っち軽っ」
「由汰ちんちょっと増えたー?」
「コロス」
「…………青峰」
「ンだよ」
「外周20周」
「は?」
「自業自得なのだよ」
「ですね」
「ああああああ!!!八雲ちゃんに由汰ちゃんまで持ち上げられてるううううう!!!!」
「このまま桃ちんの所にゴー」
「行くっスよー!!」
いつの間にか八雲は泣きやんでいたようだった。