オタバレ早ぇwww 朝からの幸せそのままで迎えた昼休み。 美咲は委員会が入っているので私は一人屋上にいる。 「ミク可愛いな。マジ嫁だわ」 そしてPSP片手に初音ミクproject DIVAをやっていた。 周りには薄くて高い本が置いてある。 勿論袋に入ってます。 本に傷を付けたくないしね。 「…樋口先輩?」 「ミクカワえ…え?」 思わず固まった。 普段ここに来る人なんか少ないのに! しかもこいつ、テニス部じゃねえか! なぜ私の名前を知っている? も、もしかしてテニス部で妄想してたのばれた? 「あ、初音ミク…先輩ミク好きなんですか?」 「う、うわああああああああ!!!」 固まってるとPSPを覗きこまれた。 オ タ っ て ば れ た ! 思わず、薄くて高い本の入ったバックを引っ掴んで逃げ出しました。 「はあー…ここまで来れば大丈夫かな?」 ヤバいな…。 あれは光謙光で有名(別に有名じゃない)な財前光君ではないか! いやああああああオタってばれた! どうしよう!明日には全校にオタバレしてたら! 「ハァ、ハァ、ハァ…先輩、意外に足早っ…」 「ざ、財前君!?」 なぜ追ってきたし! だああああもうどうにでもなれ! 「なんだよ!もうばらしたきゃばらせばいいさ!」 「…何のことですか?…ああ、オタのことですか。安心してください。俺も同族ですわ」 「mjk」 真顔でこの子は何を言い出すのかな?かな? 「マジっすわ。オタで腐男子です」 「腐男子ktkr!」 美少年が腐男子! 素敵ですね! 「それと、某笑顔動画でボカロPやらせてもらってます。ぜんざいPって知ってます?」 「ぜんざいP!?全部マイリス入れてるし歌歌わせてもらってるよ!?」 「え、先輩歌い手なんですか!?誰ですか!?」 「え、と…神也って名前で歌ってます」 「神也!いつも俺の作った曲歌ってくれて有難うございます!大好きですサイン下さい!」 さ、サイン!? 私に貰って何が楽しいの!? てか、寧ろ私にサインをください。 「だ、大丈夫か財前君!?」 「あ、すみません。取り乱しました…。俺、神也とえくったっていう名前の歌い手さんの大ファンなんですわ」 え、えくった、だと…? そ、それは蔵ノ介の事じゃないか!? え、気がついてないの!? まあ、歌ってる時の声はいつもの3倍はエロいけど。 それに、普段はオタバレしないように徹底してるしな…。 成程…。 「そっか!ありがと!」 「あの、よかったらお友達になってくれませんか?」 「大歓迎だよ!」 「よっしゃ!」 財前君とお友達になりました! ←→ BACK/HOME |