これから先、とても不安です。 「神流、そのハンバーグくれよぃ」 「い、嫌だ!」 屋上に連れていかれ、私たちは弁当を食べ始めた。(ちなみに私は精ちゃんと雅君の間に居たりする)で食べているとブンちゃんがお弁当を覗きこみそんなことを言い出した。 「なんだよ、そんなにあるんだからいいじゃねえか」 そんなに、というのは弁当の大きさだと思う。 重箱を一段分で弁当を作った。 ぶっちゃけ、これだと少し足りない。 「よくないよ、これじゃあ腹八分目ってところだもん!」 そう言うと精ちゃん以外のみんなが固まった。 私はおかしいことを言いましたでしょうか。 「ふふ、神流は結構大食いなんだよ」 「…ありえん、よくこんなに入るのう」 これ、そんなに多くないと思うんだけどなあ。 「そんなことないでしょ。結構な量だよ、これ」 もう、精ちゃんがいきなり心を読んできても驚かないぞ。 「そうかな?」 「女子はこの量の四分の一くらいじゃないかな?普通」 「少な!」 「神流が食べるだけだよ」 これの四分の一とか…倒れるよね。絶対。 「神流はカロリーの消費量が多いからね」 「だよねー」 私のテニスは兎に角走りまくるから、すっごく体力を使う。 だからお弁当は必然的に量が多くなるのだ。 「…そう言えば大変じゃのう、神流は」 唐突に雅君が言った。 何のことかさっぱり分からない。 「あれ、聞いてないの?明日からテスト週間だよ」 今度は精ちゃんが口を開いた。 …って、な ん で す と ? 「明日から部活休みでテスト週間なんだよ。…まあ、神流なら問題ないか」 「…部活、出たかったなあ」 そこじゃないって?問題ないよ。私こう見えても頭いいもん。 「大丈夫だよ、どうせ3日後だし」 どういうことだと精ちゃんを見たら笑って説明してくれた。 テニス部は日ごろの実績があるのでギリギリまで部活が休みにならないらしく、明日から勉強用の休みらしい。 要するに勉強期間は3日である。 それが終わったら部活ができる…! 「って、ことで明日からは部室で勉強会ね?」 「幸村部長まじッスか…?」 「当たり前だろ?特にお前は酷いんだから…。神流に英語教えてもらいなよ」 「…は?」 赤也が精ちゃんの言葉で固まる。 「赤也より神流の方が頭いいし…てか、この中で一番頭いいのは神流じゃないかな?」 …今度は皆が固まりました。 私は一応帰国子女です。 それから、父さんはそれなりに大きい会社の社長。 母さんの家がお金持だったから、釣り合うために必死に努力したんだって。 そう言うことで、私はそれなりに学力が求められたわけで…。 本当は、父さんは無理しなくていいって言ってくれたんだけど、私は途中で物事を諦めるのが嫌いだから、テニスと平等にしっかり勉強してきた。 だから… 「神流は大学卒業してるんだよ」 …はい、そう言うことです。 勿論小学校にも通ったよ?リョーマと一緒に。 それと一緒に大学にも通ってた。 所謂飛び級ってやつですね。外国だからこそできることです。 「…マジかよぃ」 「…ありえんじゃろ」 「だから、皆神流に勉強聞けばいいと思うよ。神流、勿論いいよね?」 「え?うん、いいよー」 もう一人の従兄も私と同じくらいの学力があるんじゃないかな? 同じような境遇だしね。 「ま、そう言うことだから、神流を含め……赤点なんか取ったりしたら、わかってるよね?」 「「「は、はい!」」」 (ちなみに赤也は英語何点なの?) ((呼び捨て!?)あー…ご、てん) (5点!?) (神流、頑張ってね♪) ((行き先不安…!)) ←→ BACK/HOME |