確かに私も面白がった! 「30分後に練習を始める。ああ、神流。テメー、今日はマネージャーやれよ?」 「イエッサー」 マネージャーを言い渡された私はリョーマを探す為足を動かそうとした。 「やあ、神流ちゃん」 「チッ…キヨちゃんか」 「舌打ちとか酷いなあ」 名前を呼ばれて振り返るとそこにはキヨちゃん…えーと、山吹の千石清純君が。 「キヨちゃんどうしたの。これからリョーマを探しに行かなきゃいけないんだが!」 「あ、ごめんね?久しぶりに会ったから話したかっただけなんだけど…越前君に会いに行くんじゃ仕方ないね。また後で」 珍しく簡単に引き下がってくれた。 「おーこっちこそごめんねー」 なんか、罪悪感が生まれたぞコノヤロー。 「いや、良いんだ。じゃあね」 「ばいばーい」 ちなみに、キヨちゃんとの出会いはナンパだったりする。 ナンパされて、そのまま話してたらテニスで話があい仲良く…みたいな感じだ。 当時5年生だったんだけど…キヨちゃんの守備範囲に驚かされるね。 それにしてもリョーマはどこかしら。 「神流!」 後ろから聞こえた低めの懐かしき声…。 「リョーマ!」 そこにいたのはリョーマでした。 「神流、久しぶり」 うわあリョーマだ! 久しぶりに顔見たなあ! 「うん、久しぶり!」 思わずリョーマに抱きついた。 「うわっ!?…と、いきなり何」 「ん、会いたかった!」 そう言ったらリョーマは穏やかに笑った。 うん、リョーマの笑顔好きだ。 「俺も会いたかった」 そう言うと、リョーマもぎゅって抱きしめてくれた。 リョーマの体温が久しぶりで、嬉しくてふわふわする。 ああ、気持ちよくて眠くなる…。 「ちょお神流!どういうことじゃ!……って、取り込み中だったか?」 呼ばれた方に視線を向けると珍しく余裕のなさそうな顔した雅君が。 「うえー…取り込み中だよー何の用だよー」 抱きついたまま雅君に言ったらリョーマに叩かれた。 「ほら、神流に用があったんだろうから、聞いてあげなよ」 リョーマの言葉に渋々雅君の方を向いた。 「何の用さあ…」 「え、あ、うん。お前さんあの時黙っとったじゃろ!?」 「あの時…?………ああ、初めて会った時か」 精ちゃんと楽しそうだからって黙ってたあれかー。 「ま、ガンバ☆」 「おぃいいい!!!」 雅君キャラ崩壊だよ…。 「ごめんね!精ちゃんが楽しそうだから黙っとけって言ったから☆」 雅君は精ちゃんの名前を出したとたんに黙った。 うん。 怖いんだね。 「…神流も面白がってたんじゃない?」 リョーマの言葉に雅君が反応した。 リョーマ酷い、ばらさなくてもいいじゃんか。 「…アハ☆」 だから、逃げるが勝ちだよね! ダッシュで部屋に向かった。 (…なんか、神流がスミマセン) (あ、いや…お前さんのせいじゃなか) ((…はあ)) ←→ BACK/HOME |