私と姉と彼氏と先輩 | ナノ

合宿に行くそうです。

※姉視点

転校してから少したったある日、いきなり合宿の知らせを聞いた。

「来週から合同合宿を一ヶ月間行う」

「手塚、突然だね?」

それは他のメンバーも聞かされていなかったことらしく、周りは相当驚いていた。
というか、一カ月とかありえない。

「場所は氷帝の跡部提供だ」

前言撤回。あいつが絡んでるならありえることだ。
跡部は私の従姉弟に当たる。正直に言って、あの俺様な所が苦手だ。

「他に来る学校は立海、不動峰、山吹、聖ルドルフ、六角、四天宝寺、比嘉、うち青学の全部で9校だ」

「ずいぶん大人数ね」

「全国に向けて互いに高め合うことが目的だからな」

それにしても良く一カ月間の合宿を許可したものだと思う。
課題のプリントとか沢山ありそうだな。

「神也大変じゃん。いつでも助けるから言ってねん♪」

「有難う」

そう返すと笑ってくれた英二の笑顔が可愛かった。
ちなみに私は英二と周助と同じクラスだ。

「神也さん」

「…?どうしたの、リョーマ君」

国光の話を聞いていると、幼馴染兼妹の恋人のリョーマ君が話しかけてきた。
私にとっては弟のような存在だ。すごくいい子だし。

「立海ってことは…神流も来るんスよね?」

「そうね。あの子、マネージャーやってるんでしょう?」

「電話でそう言ってましたよ。それと転校してすぐにテストであんまり部活出てないらしいっス」

「あら、可哀そうに」

ま、神流は勉強できるから、問題ないでしょうけど。

「なになにー?何の話かにゃー?」

「妹の話よ」

リョーマ君と話していると英二が入ってきた。
本当にこの子は可愛い。



(そう言えば神也の妹ちゃんは立海に居るんだよね?)
(ええ、英二。自慢の妹よ)
(楽しみだにゃー♪)
(神流は俺のっスから手、出さないでくださいね?)





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