マギ リルラの語り




何とかしてでも繋ぎ止めたいと思った。きみと生きる世界だから、終わらせたくはない。そう思った。何度も繰り返す悪夢もきっとわたしときみの光でどうにでもなる。光と闇は表裏一体だから。光がある限り闇はできてしまう。人が掲げる"正義"には何種類もある。



(…だからって争って殺しあうのは、)



手を取り合って生きていくことは難しい。けれど、信じることはできるはずだ。話し合えば解決する事だってある。たったひとりが何大陸もある世界を統べることは不可能に近い。人を支配してまでも統一したいとは思えない。
彼らには従えなかった。
幼い頃から夢を持って成し遂げた男は着実に力をつけている。わたしまでもが戦力になるところだった。あれは協力なんかじゃない、駒としてみられている気がしたから。
彼らには従わなかった。



わたしの道標はきみ
きみの歩むべき道を照らすのはわたし



そうやって一緒に歩いていこう
大丈夫。信じることがわたしの強さだから




「…アラジン」



*
マグノ編。
0120




| ▽

「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -