2



「お腹すいた」

「はぁ?お前さっきも食ってたろ」


休み時間になれば毎度のごとく同じ会話が繰り返される。わたしだってそんくらいわかってるわ。なんでこんなにお腹すくんだろ。サシャ並だからちょっと自分が怖い。机でぐーたらしていた。おかげで弁当は空だった。オーマイゴッド。こうなったら救いの手を求めるしかない。

「エレンくんエレンくん。きみの弁当まだありますか」

「絶対あげねー」

「じゃあお金を貸してください」

「嫌だ。てか名前痩せろよ。そんな食ってたらなぁ太るぞ」



いいのか?ハンジ先生に目付けられても。ひっ、と顔を青くすればエレンはしたり顔だった。お前やっぱ嫌いだ!



「大体名前には計画性が無いんだよ」

「食事に計画もクソもあるか」

「女とは思えねーな。クリスタを見習えよ」


「はっ!全国の女子の基準をクリスタにするなんてエレンの頭はお花畑ですか天国ですか?お前だってミカサ離れできてないだろ!」


「お前…名前、それを今言うか。それと、別にミカサにひっついてねぇよ」



あれは一方的だろと笑うエレン。何かさ私たち真面目な会話してないよね。しかも話題がそれてるし。コホン。議題はわたしの昼御飯である。諸君、いいな。わたしに食料をわけてくれ。


「エレンー金貸して」


「くそっまだ覚えてたか」



結果、エレンに焼きそばパンを買ってもらいました






|

「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -