誰もこんな未来、望んでない。
桜満集が死ぬなんて。




「目を開けてよ、」



結晶化した彼は私にぽつりと言い残して絶えました。何をかなんてわかんない。
だから、やめてというように私は無理やり集の右手を胸にかざした。お願い、ヴォイドを出して。でも死んでしまった。じわじわと侵食されていく体は遅い。命が終わっているのなら跡形もなく消えていくはずなのに。



「生きてよ、集!」


私は諦めてない。こんな結末望んでなんかないんだから。絶対、やり直して今度は救ってみせる。


「…なまえ……、」





たとえ幻聴で私を呼んで、も。



胸が光るのがわかる。まだ彼は生きていた。最後の力を振り絞り聖剣を出した集を私は咄嗟に切りつけた。アポカリプスは、消え去った。


こんなバットエンド知らない。








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テーマ「人外ファンタジー」
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