なまえはリルラのもうひとつの人格としてある日突然現れた。
リルラのように武器は創造はできないが長剣をいつも携えていた。近接戦向きなので集とよく共同戦線をはったものだ。
なまえとリルラの見分け方は一人称。あたし、と呼ぶのがなまえ。わたし、と呼ぶのがリルラ。
突然現れたのだから突然いなくなることだってある。いまがまさにその時で。集はなんとも言えなかった。
「あたしに、永遠の器は大きすぎたかな…?はっ…情けないね。弱くなったもんだ」
消えていく。なまえという人格が。集はなまえだけを好きだった。うまくなつかないときもあったがどうやらべたべたは嫌いななまえを集は愛していた。もちろん伝えることはなかったが。
「だめだ…消えちゃ、いやだ…!」
「わがままだね、集」
「なんでいなくなるんだよ…」
「重いんだよ…こいつの背負うものが。あたしは邪魔みたいだから…」
「…そんなことない!」
あたしたちは一緒にいれるかな?
二人きりで星空を眺めた日が懐かしい
互いに好いていた
だけど伝えようとしない。その想いを糧に戦ってきたのだから
「集…ありがとな、あたしは消えても想いはこいつの中にあるはずだ。……愛してたよ、集」
「やだ…いやだ……や、だ。いくないくな!」
最期にそんな科白
卑怯だ、
まもれないなんて
「僕だって、好きだよ!今も愛してる!!」
届いてるのはわかってるだけどもう別れが近くて
「これから先もずっと―――」
キスのひとつもできなかったきみに僕は何を捧げればいい?
また会えるから大丈夫だよ
ほら生まれ変わりってあるじゃん
あれ信じて待っときなよ
必ず、会い(愛)に行く
(星屑散りばめた空にキミに届けと願う)(I love you forever )(今更だけど伝えたい想いがある)
(二人めぐり合えたそれってキセキなんだね)
title by ギルティクラウン
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なまえ=ティド