行かないで欲しかった。独りぼっちにしないでほしかった。君が居なくなったら私はどうすればいいの?あれだけ、愛してるの言葉も行為もたくさんしてくれたのに。またね、て言ったのに。君はいつから嘘つきだった?少なくとも私にはわからなかったよ。それだけの関係だったのかな?ううん、本物だ、本物であったと思いたい。泡沫になんかさせるものか。悲しい記憶になんてさせるものか。


ねえ、りドル。君は掴みにくい性格だったよね。いつも笑顔で優しくて。そんな仮面を剥いでやろう、と君の闇を知った私を、君は拒んだよね。人間には一つや二つ知られたくない秘密があるものだって。それを私は踏み入れてしまった。後悔なんてしてない。りドルの全てをしりたかった。愛するってそういうことでしょう?受け止めきれるか不安だなんて。例え、溢れてしまっても掬って何度でも君を理解する。


「お願いだよ、悲劇にしないで」

どうか、君の未来が明るいものになりますように。








離れたくないよ。それは僕だって同じだ。でもきみが全てを知ってしまったとき、何となく悟った。この子は僕を止めるんじゃないかって。これ以上そばにいるのは危険だと。ホグワーツにいる間はいい。卒業のときには決別をしようと。僕はきみが好きだった。愛してた。でも生温い感情はもういらないんだ。学生のお遊びとして片付けよう。



「お願いだから、幸せでいてよ」


どうか、きみに幸あらんことを。








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