なまえのことを支え、と言ってくれたハル。なまえにはそれが嬉しかった。それからというもの、ハルはなまえに付きまとうばかり。最初は多めに見ていたが限界に達した。なまえにはそれこそ重い愛を受けるとは思ってなかった。
｢…ハル、いきなり、…やめ…、｣
｢なまえ、好きだぜ｣
両想いになっていざお付き合いという段階でハルは甘い言葉ばかりをなまえにかける。正直言わされる身にもなってほしいものだとなまえはうんざり。
肉食すぎるだろ。
だって本能のままに生きろって俺の心が言ってんだよ。
雫ちゃんにしなよ。
いや、何でだよ。
だって好きじゃん、ハルが。
…なまえは俺が他の奴にキスしても何とも思わねーの？
答えらんねーならいいよな、と笑ったハルにはもう何も言わない。
｢お前には理性がないのか！｣