きっと今でもわたしは真名をすくえるのではないかと考えてる。彼女だって元は人間で。いのりちゃんは真名のクローンみたいな存在で。だから、真名といのりちゃん入れ替わってくれないかなって思った。わたしの使命がこれなら、どんな犠牲があってもいい。誰かが泣こうか、叫ぼうが関係ない。いのりちゃんはそういうための存在だ。邪魔だなとか思うようになったのはいつからだろうか。

桜満集がいのりちゃんからヴォイドを出して戦う。なんだ、戦力にはなるんだ。でもわたしは真名に会いたい。会ってたくさんお話ししたいな。寂しいときも嬉しいときも、いつか真名がわらってくれるなら、わたしは全てを貴女に捧げましょう





誰かが間違ってるとわたしに言った。それはわたしと同じ顔だった。それは桜満集の隣にいた。いのりちゃんは何処?ねぇ、どうしていないのよ。いのりを返せ、とそれは言った。それはっていってもクローンなのかな。わからない。




「いのりを返して」




それはどちらからかも発せられた言葉。相手もわたしと同じように彼女を欲している。わたしは真名を救うために、相手はいのりを守るために。




(真名を救いたいが為に呼ばれたがちょっとしたミスによりバグが発生されました。と脳内で告げられた。)






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